内容説明
帆奈、13歳。両親の別居でNYから単身帰国中。日本の学校に馴染めない帰国子女。斗六、28歳。高校時代のある事件が原因で外に出られなくなった、本当はイケメン。叔父と姪、それぞれの「問題」を抱えた二人は一緒に暮らすことになる。帆奈はおじさんを立派な大人にするために、恋をさせようと奔走するが…。
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
北海道生まれ。広告制作会社退社後、執筆活動へ。03年、『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
84
二八蕎麦で斗六(にはちじゅうろく)は無茶苦茶だろ。だったら姉(帆奈の母)の名は何なのよ?まさか山葵?2016/10/21
ゆみねこ
82
ハーフで帰国子女の帆奈(ハンナ)と、器用で芸術的才能のある引きこもりだったトムおじさんの物語。悪人が出て来ない小路さんらしい作品ですね。古い建物を移築した観光施設、愛知県の明治村とか、川崎市の江戸民家園とかを連想しながら読みました。おじさんの名前、良いですね~!2015/06/03
七色一味
48
読破。私的には、小路幸也さんって意外と当たり外れがあるのかな、という感じで──。これはハズレの部類に入るかと。悪くはないんですが、どうも華がない感じの作品になってしまっているような…。日常系ミステリと取れないこともない部分もありますがインパクトが弱い感じ。トムおじさんが得意とする古い物の修復で何かあるかとおもいきや、その部分でのインパクトも弱い。では、登場人物の掘り下げが足りているかというと、それもなんとなく中途半端な感じがします。う~ん、もう少し何かがあると、キャラが生きてくると思うんですが…。2012/07/18
myunclek
44
苦しい時間を過ごしたからこそ人に優しく出来るんだよな。とっても素敵なトムおじさん。明治たてもの村を舞台に、物作りする穏やかな時間にとても癒されました。2017/03/09
あい
32
ほのぼの系の家族のお話を書かせたら.小路さんはホントに上手いって改めて思いました!!しっかり者のはんなちゃんとちょっとなよっとしたトムさん。でも心優しいトムさんに癒されっぱなしでした☆2014/03/26