大好きな本―川上弘美書評集

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  • サイズ B6判/ページ数 419,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022503237
  • NDC分類 019
  • Cコード C0095

出版社内容情報

10年にわたって読売・朝日新聞の書評委員を務め、文庫の解説を書いてきた著者による初の書評集。

内容説明

えもいわれぬ読書体験。つつしんでお勧めする144冊。

目次

マリー・ダリュセック 高頭麻子訳『めす豚ものがたり』
草森紳一『食客風雲録』
角田光代『草の巣』
笙野頼子『太陽の巫女』
永井愛『ら抜きの殺意』
須賀敦子『遠い朝の本たち』
村田喜代子『龍秘御天歌』
島田雅彦『子どもを救え!』
斎藤美奈子『紅一点論』
荒川洋治『夜のある町で』〔ほか〕

著者等紹介

川上弘美[カワカミヒロミ]
1958年、東京生まれ。お茶の水女子大学理学部生物学科卒。94年「神様」でパスカル短編文学新人賞を受賞。96年「蛇を踏む」で第115回芥川賞を受賞。01年「センセイの鞄」で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞(第57回平成18年度)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

*asami*

19
10年分の書評や解説などをまとめた本作。「すごく面白かったからぜひ読んでみて!」という純真な気持ちが十分伝わる一方、感性豊かで独特な視点に「川上弘美の脳内どうなってるんだ!」と覗いてみたくなった。自分が読者としてまだまだ未熟者だと痛感する。2015/06/06

ぐうぐう

14
作家になるということは、もはや純粋な読者であった自分との決別を意味しているものだ。しかし、川上弘美のこの書評集を読んでいると、本というものに対して、とても素直な姿勢で向き合い、そして感じたことを素直な言葉で綴っていることに驚かされる。書評というよりかは、まるで川上弘美のエッセイを読んでいるかのようなのだ。それでいて、ここには書き手としての視点もきちんと存在している。これは奇跡的なことだ。俺もこういう素直な姿勢で本に向かい、素直な言葉で感想を語ってみたいと思った。憧れの書評集だ。2009/03/21

miroku

12
何か面白そうな本はないものかいな♪2013/04/08

りつこ

12
これがまた素晴らしい書評の本。作家の書く文章というのは本当に質が違うんだな、としみじみ思った。書評だけれどまるで小説を読んでいるよう。 本の表面をなぞるのではなくその奥にうっすら見えるものを選び抜かれた言葉で丁寧に書いてあってうっとり…。紹介された中には明らかに自分が苦手として避けてきたものもあるのだが、川上さんの言葉を頼りに読んでみようか、という気持ちになった。 2012/01/06

Cinejazz

9
芥川賞作家の川上弘美さんによる書評集(新聞等掲載の115篇・文庫本、全集の解説文30篇)です。真摯な姿勢が窺える著者あとがきに、「自分の書評のつたなさに驚いた。取り上げた本を読んでいない読者の方に、ほとんど分からないようなことを平気で書いていることにも驚いた。・・・書評を行う時も、文庫本の解説をお引き受けする時も、心に決めていることがある。できうる限り、その作者の他の著書をあわせて読んでみて、そのうえで書評する、ということだ。・・・知って、好きになって、とてもいいと思うから、書評したくなるのだ」と。2021/10/19

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