出版社内容情報
2011年、誰も予想しなかった出来事が起こる・・・・・。元電通総研社長の著者が、新聞とテレビがネットにのみ込まれる日を大胆予測。
内容説明
二〇一一年に予定されているテレビ地上波の完全デジタル化。数年後、テレビがネットにのみ込まれるや、その余波は新聞にも及び、ついには、日本のメディアはすべてネット上の仮想空間「eプラットフォーム」に吸収されていく。その時、新聞社もテレビ局も、メディア(媒体)という性格を失い、コンテンツ・プロバイダー(番組供給、記事配信)に後退せざるを得なくなる。ジャーナリズムは生き残れるのか。広告はどう変貌するのか。新しいメディアの盟主は現れるのか。著者・藤原治がリアルに描写する日本メディアの近未来。いま全マスコミ人が抱いているインターネットに対する「漠たる不安」が現実のものになる日は本当にやってくるのか。
目次
新聞とテレビがネットにのみ込まれる日
第1部 過去形としてのメディア(新聞ははたしてメディア(媒体)なのか
既存メディアとインターネットはどこが違うのか
新聞離れはなぜ生じたのか、テレビ離れはなぜ起きないのか)
第2部 現在進行形としてのメディア(すでに起こった未来―メディアとネットの融合の兆し;地上波のデジタル化がメディアの大変革を促す;「紙」を前提とする新聞経営は次第に行きづまる)
第3部 未来完了形としてのメディア(二〇一一年を境に「メディアとネットの融合」が加速する;「融合」以後のメディア経営の具体像;メディアの経営を支える広告はこう変貌する)
未来のメディアの盟主は誰か
著者等紹介
藤原治[フジワラオサム]
1946年、京都府生まれ。東京大学法学部卒。慶應大学大学院経営管理研究科修士課程修了。72年、電通入社。新聞雑誌局地方部に勤務。88年、世界平和研究所へ出向。その後、電通・経営計画室長などを経て、2004年、電通総研社長兼電通・執行役員(05年、常務執行役員)に就任。経済同友会幹事・ITによる社会変革委員会副委員長、日本野球機構有識者懇談会会員、筑波大学客員教授などを歴任。2006年末、電通・電通総研を退職。近年、ネット時代におけるマスメディアの近未来について、各方面でさまざまな提言を行っており、05年9月の読売新聞シンポジウムの基調講演で示した2010年代の新聞像は、全マスコミ界に驚愕をもって受け止められている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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アルゴン
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