内容説明
此の世のなごり。夜もなごり。死にに行く身をたとふればあだしが原の道の霜。…流麗な名文で綴る「曾根崎心中」お初徳兵衛死への道行。封建の世に愛に殉じた男と女の姿を描く「冥途の飛脚」。複雑な人間関係の中で義理に生きる哀しさを描きだした畢生の名作「心中天の網島」。非道な“どくろ者”によってひき起こされる不条理の悲劇「女殺油地獄」。以上4編を集めた近松の傑作世話物集。
此の世のなごり。夜もなごり。死にに行く身をたとふればあだしが原の道の霜。…流麗な名文で綴る「曾根崎心中」お初徳兵衛死への道行。封建の世に愛に殉じた男と女の姿を描く「冥途の飛脚」。複雑な人間関係の中で義理に生きる哀しさを描きだした畢生の名作「心中天の網島」。非道な“どくろ者”によってひき起こされる不条理の悲劇「女殺油地獄」。以上4編を集めた近松の傑作世話物集。