旺文社文庫<br> やぶれかぶれ青春記

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旺文社文庫
やぶれかぶれ青春記

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  • 商品コード 9784010611272

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

reading

14
筆者の戦時中の青春時代。なんとも起伏にとんだ波乱万丈の青春だったか。厳しくもほほえましい時代背景を感じることができた。生まれた時代によって人の人生というものは大きく左右されるのだと実感した。2016/11/15

しんこい

10
前書きの堅さに投げ出しそうになりましたし、冒頭のエピソードも厚い友情どころかある種の裏切りでどうなる事かと思いましたが、その後配属将校や教師の横暴、おそろしい先輩、厳しい工場動員と戦争中の体験が続くものの、決して陰惨なお話にならないところが、やっぱり青春なんでしょう。この作者が3度自殺を考えたというのも意外。2015/01/11

モリータ

9
◆表題作の初出は1969年『蛍雪時代』に連載。短いエッセイ5篇(初出不明、※)を収録して文庫版(本書)1975年刊。長らくの積読。◆西宮在住、旧制神戸一中生の時に終戦を迎えた小松。野坂とは同学年で共通する部分もある。軍国主義下、理不尽な暴行を受け、飢えつつ工場に動員された中学時代と、学制の過渡期で一年だけしか謳歌できなかった破天荒な三高時代のことが描かれる。(※)「わが青春の野蛮人たち」「わが青春」「わが読書歴」「気ちがい旅行」「美しいもの」、ほか神戸一中同級生の高島忠夫、田辺聖子による人物評を付す。2023/01/10

がんぞ

2
昭和一桁世代は終戦による規範の崩落を経験しているだけに学習能力が高い。文系(イタリア文学)、全く授業の勉強しないように記す、著者のSFの異様な迫力、NF作品、対談等に垣間見せる驚くべき博識を知る読者としては、たとえば五木寛之がエッセーでぼやっとしてるように書く自虐ネタではないかと思うしかない。真のエリートは育てるまでもなく生まれるのだが、生み出す文化は一世代のものではなく一国でもない。終戦の玉音放送を聞いた軍国主義の教師たちは教科書墨塗りを発案した、「日本良い國、神の國」→「平和って良いね」同じくらい欺瞞2012/03/03

けいちゃっぷ

2
作者の学生時代。これがメッサ面白いんだ。

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