出版社内容情報
「日本国憲法は世界史からの贈物、最高の傑作」と語る井上ひさし。常に憲法を軸に社会を見つめ、小説、戯曲、エッセイなどの作品を書き続けました。本書には、憲法の成り立ち、三原則、九条の精神などについて分かりやすく説いたエッセイ、講演録を収録。「日本国憲法って何だろう?」その答えがここにあります。解説=小森陽一
内容説明
「「日本国憲法」は世界史からの贈物であり、しかも最高の傑作だと信じています」と語る井上ひさし。常に憲法を軸に社会を見つめ、たくさんの作品を世に送り出し続けました。その根底には、平和憲法の精神が確かに息づいています。本書には、日本国憲法の誕生、三原則、九条の精神など基本的な事柄を、やさしく、ふかく、おもしろく説いたエッセイ、講演録を収めました。
目次
第1部 憲法と生きて(憲法を読む(憲法を生きて―破られた戦力放棄と議会民主主義;読物としての新憲法;私家版憲法読本;これからだ日本国憲法を読もう;エッセイの題材;いちばん偉いのはどれか;憲法の三原理)
九条を語る(軍隊は国民を守ってくれない;世界の真実と中村哲さんのこと;あんな時代に戻りたいのか;絶対平和とはなにか;自分にとって大切な友を、けっして裏切ってはならない))
第2部 二つの憲法―大日本帝国憲法と日本国憲法(憲法の誕生;大日本帝国憲法ができるまで;戦争から敗戦まで;日本国憲法ができるまで)
著者等紹介
井上ひさし[イノウエヒサシ]
1934‐2010。山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生れる。上智大学外国語学部フランス語科卒業。放送作家などを経て、作家・劇作家に。72年『手鎖心中』で直木賞受賞。小説・戯曲・エッセイなど幅広い作品を発表する傍ら、「九条の会」呼びかけ人、日本ペンクラブ会長、仙台文学館館長などを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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