出版社内容情報
「勝つ建築」から「負ける建築」へ.いまや世界的建築家でもある著者の,独自の建築哲学が窺える論集.
内容説明
周囲の環境を圧倒して屹立する超高層ビルなど二〇世紀型の「勝つ建築」は、いまやその「弱さ」を露呈している。二一世紀の建築はもっと様々な外力を受けいれる「負ける建築」の方にむしろ可能性があるのではないか。二〇二〇年の東京オリンピックの舞台となる新国立競技場の設計に携わった著者の、二〇世紀の建築史や現代思想、アートへの幅広い関心にもとづいた独自の建築哲学がうかがえる論集。
目次
1 切断、批評、形式(切断から接合へ;場と物;批評性とはなんだったのか;形式的自由という退屈)
2 透明、デモクラシー、唯物論(淋しいほどに透明な/デ・ステイル;デモクラシーという幻想/シンドラー;デモクラシーの戦後/内田祥哉;制度と唯物論/村野藤吾;場所、存在、表象/三愛ドリームセンター;家をよこせ、テレビを見せろ/ヴェニス・ビエンナーレ1995;少女と行者/ヴェニス・ビエンナーレ2000)
3 ブランド、ヴァーチャリティー、エンクロージャー(公・ブランド・私;風俗住宅;コンクリートの時間;ヴァーチャリティーとパラサイト;「美」の終焉;エンクロージャー)
著者等紹介
隈研吾[クマケンゴ]
1954年、神奈川県生まれ。東京大学大学院建築学専攻修了。コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員などを経て、1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。現在、東京大学工学部建築学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kazuo Ebihara