出版社内容情報
鳴りとよむ大いなる者の声きこゆ 「虐殺こばめ生命を賭よ」 アジア太平洋戦争末期、中国戦線で中国人捕虜虐殺の軍命を拒否した陸軍二等兵の著者は、戦場の日常と軍隊の実像を約700首の歌に詠み、密かに日本に持ち帰った。この歌集こそ戦争とは何かを描く現代史の証言であり、キリスト者による希有な抗いの記録である。
内容説明
アジア太平洋戦争末期、中国戦線で中国人捕虜虐殺の軍命を拒否した陸軍二等兵の著者は、戦場の日常と軍隊の実像を約七百首の歌に詠んだ。そしてその歌は復員時に秘かに持ち帰られた。学徒出陣以前の歌、敗戦と帰国後の歌も含めて計九二四首の歌は、戦争とその時代を描く現代史の証言として出色である。戦場においても、人を殺してはならないという信条を曲げなかったキリスト者の稀有な抗いの記録である。
目次
捕虜虐殺
拷問をみる
殺人演習と拷問見学終わる
戦友逃亡
リンチ
東巍家橋鎮の村人
逃亡兵逮捕さる
教練と生活
湖水作戦
動員はじまる〔ほか〕
著者等紹介
渡部良三[ワタベリョウゾウ]
1922年山形県生まれ。中央大学在学中に学徒出陣で中国・河北省の駐屯部隊に配属され(陸軍二等兵)、中国人捕虜を銃剣で突くという刺突訓練の時にキリスト者として捕虜殺害を拒否した。それゆえ凄惨なリンチを受けたが、その一部始終も含めて、戦場の日常と軍隊の実像を約七百首の歌に詠み、復員時に持ち帰った。戦後は国家公務員として勤務。定年退職後に本格的に歌集を編み始めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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