出版社内容情報
ふとしたことからソ連の辺境にあるトゥーバという国に行こうということになった．しかしソ連官僚機構の壁は厚く，手を尽くせどもらちがあかない．知れば知るほど魅力的な国に，たどり着けるのだろうか．
内容説明
いつも冗談が現実になってしまうファインマンさん。今度もふとしたことから、ソ連の辺境にあるトゥーバという国に行こうということになった。ところが、そこに立ちはだかったのがソ連官僚機構の厚い壁。あれこれ手をつくしても、なかなからちがあかない。それでも決してあきらめないのがファインマン魂。楽しいエピソード満載の奇想天外な冒険物語。
目次
そんな国などあるもんか！
四五、雪もよう、私
ふしぎなメロディ
酋長万歳！
アジアの中心に現われた僕ら
トゥーバに行った三人のアメリカ人
モスクワ会議
素人外交官
道化師か詐欺師か
ケラー協約
旅行準備完了
カタリナ・カウボーイ
ついに招待状が来た！
著者等紹介
レイトン，ラルフ［レイトン，ラルフ］［Ｌｅｉｇｈｔｏｎ，Ｒａｌｐｈ］
１９４９年カリフォルニア州パサデナに生まれる。１９７１年カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校卒業。情報教育学修士。卒業後、高等学校で数学と地理を教えていたが、結婚を機に勤めをやめ、二人の子どもの世話を引き受けながら、子ども向けの本を執筆。奇想天外な夢に次々と挑戦し続けている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
28
天才科学者ファインマンさん。人生を楽しんだ変人！冷戦時代のロシアとアメリカの関係も感じられます。楽しかった。2022/08/11
斑入り山吹
3
益川先生の本を読んだ後で、同じ物理学のノーベル賞受賞者つながりでこの本を読む。「ご冗談でしょう」シリーズは全部持っているけれど、これだけ著者名が違うところに妙に引っかかって読んでいなかった。その実同じことだったのに、全くバカだね、さっさと読めばいいのに。いまと時代の違うことにくらくらしてしまう。そう何年もたっていないような気がするのに。あ、わたしもけっこう歳なのか。とにかく情報が入らない、時間がかかる、そういう状況の中であの手この手で粘り強く、ついには成し遂げてしまうところに感動した。ほんと面白かった！2012/10/16
やま
2
ファインマンのためというより、著者のラルフがトウーバに行くために何をしたかという本で、その当時のアメリカとソビエトの状況を思い起こすには良いというもの。最後の冒険というタイトルもどうかなぁ。2014/08/22
読生
1
https://booklog.jp/users/toutoyo/archives/1/40060309752021/04/26
hisaos
1
ファインマンと著者の他愛もないやりとりが、米ソの学者と物好きたちを巻き込んだ一大文化交流イベントとして形を結ぶ一歩手前までたどり着く…冷戦下のソビエトといかにもソビエト的なロシアの人々、テレックスや電報、手紙で時間をかけてなされる大陸間の連絡の描写がなんとも味わい深い。30年経った今なら少なくとも連絡にかかる物理的時間はもっと短く、ファインマンは借りものの時間の尽きる前にきっとトゥーバに立っていただろう…2017/10/07
