岩波現代文庫
日本の軍隊

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  • サイズ 文庫判/ページ数 386p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006030810
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C0131

出版社内容情報

敗戦とともに,日本の軍隊と帝国臣民の行動様式は消え去ったのだろうか? 本書は,軍隊経験者との討論やさまざまな文献から,人間を濫用する機構としての軍隊の,日本社会における役割を明らかにした先駆的研究である.

内容説明

敗戦とともに、日本の軍隊と帝国臣民の行動様式は消え去ったのだろうか?本書は敗戦わずか五年後、軍隊経験者との討論や、東西のさまざまな文献を通じ、人間を濫用する機構としての軍隊の、日本社会における役割を追究した先駆的研究である。比較文化研究の立場から明かされる日本軍隊の特質は、現代に何を語りかけるのか。

目次

第1部 討議の形式による共同研究の記録(暴力と恩情;日本軍隊の崩壊;日本の思想における軍隊の役割;人間性の抹殺;人間の濫用)
第2部 概括的な素描(インフェルトの「生地獄」;「シベリア俘虜記」の一節;戦時中の一初年兵の日記;菅季治の「日常的善行」;抑圧を加重する非近代的要因 ほか)

著者等紹介

飯塚浩二[イイズカコウジ]
1906‐1970年。人文地理学専攻。1930年、東京大学経済学部卒業。立教大学教授、東大東洋文化研究所教授、札幌大学教授などを歴任。比較文化論の立場からする文明批評の筆をふるった
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感想・レビュー

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dogu

1
日本軍を構成していた精神主義、私的制裁、家父長主義は日本社会全体に起因しているのではないか?敗戦直後に大学に入って勉強のし直しをした元軍士官たちと彼らの指導教授による座談会形式の研究。これが後に続いてほしかった。2023/04/10

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