出版社内容情報
1920年代のワイマル文化は短くも閃光のように輝き,その瞠目すべき思想・芸術の多産性は,今日の問題のほとんどを提起した.多様な人間像をエピソードで切り結び,20世紀思想の地層を発掘する思想史的エッセイ.木田元〈解説〉
内容説明
一九二〇年代ドイツのワイマル文化は短くも閃光のように輝き、今日もその残像は消えない。その瞠目すべき思想・芸術の多様性は、二〇世紀の問題のほとんどを提起し、「現代思想のるつぼ」となって沸騰した。そこに行き交うさまざまな人間像を具体的なエピソードで切り結び、二〇世紀思想の地層を発掘する思想史的エッセイ。
目次
現代文化の葛藤―晩年のジンメル
クレンペラーの回想から―ジンメル余論
ドイツ科学の興亡―ワルター・ネルンスト
時代からの逃走―フーゴー・バル
形而上学の復活―ペーター・ヴースト
大洪水の前に―ワイマル文化史への一寄与
ベルリン・ダダ―ディクス/グロース/ハウスマン
ただ一度だけ―テーオドール・レッシング
芸術における精神的なもの―カンディンスキー
バウハウス、ひとつのユートピア?―ワルター・グロピウス
神智学への道―ルードルフ・シュタイナー
知恵の学園―ヘルマン・カイザーリング伯
ゲオルゲの周辺―ベルトラム/グンドルフ/ゲオルゲ派
パリ=ベルリン―1900-1933
ドイツ青年運動―若きベンヤミン
キャバレー文化―ヴェデキント/トゥホルスキー
カッシーラー遺文―アカデミーのドイツ系ユダヤ人たち
新聞の文化史―ジャーナリズムのドイツ系ユダヤ人たち
大衆文化としてのワイマル文化
感想・レビュー
-
- 和書
- トリスタンとイズー