出版社内容情報
砂丘のある町の病院,内科医徳永先生の1日は忙しい.さまざまな年齢の患者さんが,それぞれ病気と悩みをもって訪れる.本書は,ひとりひとりの体と心に吹く風に耳をかたむけて綴った1年間の臨床の記録である.
内容説明
砂丘のある町の内科勤務医徳永先生の1日は忙しい。さまざまな年齢の患者さんが、それぞれ病気と悩みをもって訪れる。そこは生と死の交錯する小さな戦場でもある。深夜の病床をみまわり、「まるで雑踏の医療だな」と頷くことがる。本書は、ひとりひとりの体と心に吹く風に耳をかたむけて綴った1年間の臨床の記録である。
目次
こぶしの花
4月の当直
春の日の午後
父の病気
イワツバメが空を飛ぶ
ふつうの難しさ
療養所と家
梅雨の夜
直腸体温計「37.7度C」
母の病気〔ほか〕