出版社内容情報
一九五八年に自宅を開放して小さな図書室を開いた著者が、本を読む子どもたちのいきいきとした表情と喜びを描いた実践の記録。
内容説明
一九五〇年代半ばに欧米の図書館事情を視察し、日本の遅れを痛感した著者は、自宅の一室で小さな図書室「かつら文庫」を開いた。どんな本を、どんな年齢の子どもにすすめたらいいのか、子どもはどんな本を喜び、また本の世界に親しむことでどんな変化をとげるのか。子ども文庫、児童図書館の活動に示唆を与え続けた実践記録。
目次
1 「かつら文庫」の七年間(「かつら文庫」の発足まで;一年め(一九五八年) ほか)
2 子どもたちの記録(子どもの好奇心;いろいろな子どもたちの読書リスト)
3 子どもの本(子どもといっしょに本を読む;子どもの物語にたいせつなこと ほか)
4 子どもの図書館(公共図書館の役わり;アメリカの図書館の先達 ほか)
付記(農村の子どもと本を読む;このごろの「かつら文庫」―幼年期の子どもたち ほか)
著者等紹介
石井桃子[イシイモモコ]
1907年埼玉県浦和に生まれる。日本女子大学校英文学部卒業後、文藝春秋社、新潮社で編集に従事。戦後、宮城県鴬沢で農業・酪農をはじめる。その後、一九五〇‐五四年、岩波書店で「岩波少年文庫」「岩波の子どもの本」の企画編集に尽力。一年間の海外留学をへて、荻窪の自宅に私設の図書室「かつら文庫」を開く。長年にわたり児童文学作家、翻訳家として活躍。『ノンちゃん雲に乗る』などの創作のほか、数多くの翻訳を手がける。二〇〇八年四月、一〇一歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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