岩波現代文庫<br> 人間の壁 〈上〉

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岩波現代文庫
人間の壁 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006020385
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

夫との不和に揺れながらも学級指導に心を配る小学校教師志野田ふみ子は突如退職を迫られた….昭和30年代,民主教育の定着をめざす教師たちは国家統制を目論む政府との闘いに立ち上がる.教育の意義を世に問う長編小説.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カブトムシ

21
初出「朝日新聞」(昭和32年<1957年>8月~昭和34年4月)S県の小学校教師志野田(尾崎)ふみ子は、共稼ぎを理由に退職の勧告をうける。夫健一郎は県教祖の執行委員であったが、出世欲にかられた夫にふみ子は絶望し、その後離婚する。ふみ子は組合の支援を受け、やがて自らも婦人部常任委員として闘争に参加する。彼女は新任の教師沢田を愛するが、沢田は子供をなぐったことから、日教組攻撃の犠牲になって辞職する。県の教員削減計画は進行し、県教組の休暇闘争への厳しい処分を発表。彼女は処分撤回闘争の中、沢田との結婚を決意する。

キムチ27

11
私の中では読んだ本にベストに入る・・それほど若い頃の自分には精神世界の扉を開けてくれた小説。2004/10/11

パンダプー

7
何回も読みすぎているので記憶力がない私でも次がわかるのと、今の教師の現状と違うのがさすがにここまでくると難しいくて、中、下巻にすすめず・・・。2015/07/30

あぶ

3
「人間の壁」は深く考えさせられることが多い。しかし、読みにくいことはなかった。沢田先生は教育に、アメリカ流も、日本流も、ドイツ流も区別はないと言っていた。何が本当に正しいのかという判断をあたえること。正しいと信じたことを行い、それを主張する勇気を養うこと。世の中、余計なことは言わない方がいい場合もあるが、自分の心の中心は、こうありたいと思う。2023/02/24

Quijimna

2
★★★★★2002/10/17

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