内容説明
ヒット商品は科学的な調査・分析によって理論的に生みだされたという物語は、開発現場での経緯と合致しないことが多い。合理的思考、実証的方法の問題点を現代哲学・思想の成果を取り入れて検討し、ポスト近代のつかまえにくい「消費」に肉迫する。本書は、マーケティング論の基本文献にして、すぐれた現代文化論である。
目次
第1章 マーケティングの神話
第2章 意味構成・了解型の製品開発
第3章 対話型コミュニケーション
第4章 競争概念は普遍的か
第5章 人間にとって消費するとは何か
第6章 交換は必然のものか
第7章 科学はマーケティングなのか
第8章 神話のマーケティング
著者等紹介
石井淳蔵[イシイジュンゾウ]
1947年生まれ。神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。同志社大学教授を経て、神戸大学大学院経営学研究科教授。専攻は、マーケティング論、流通システム論
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