出版社内容情報
天皇,憲法,領土問題….様々な選択肢の中でどういう政治力学が働き,戦後日本が形作られたのか.「天皇メッセージ」の存在を明らかにし衝撃を与えた論文「分割された領土」を始め,国際政治の中での占領・戦後史を問う新編集版.
内容説明
天皇、憲法、領土問題…。様々な選択肢のなかでどういう力学が働き、戦後日本が形作られたのか。沖縄の分割を示唆した天皇メッセージの存在を明らかにし衝撃を与えた論文「分割された領土」を軸に、降伏への道程、占領下の政策、サンフランシスコ講和とその後に至る日本外交の“失敗”を跡づける。国際関係、国内の動向を読み解いたとき見えてくる、歴史の未発の可能性とは。
目次
二つの「戦後」をめぐる断章
第1部 分割された領土(分割された領土―沖縄、千島、そして安保;「天皇メッセージ」再論―戦後外交資料の読み方)
第2部 日本占領のプレリュード(戦後日本をどうつくり変えるのか―アメリカの戦時下対日占領計画;原爆はなぜ投下されたのか―原典から読み解く;ソ連はどんな対日政策を展開したのか―膨張と安全保障のはざまで)
第3部 制憲と戦後改革(憲法制定の同時代史的考察;第九条の神話と現実―秘密議事録が明らかにするもの;芦田均と戦後改革―“保守本流”論に関する一考察)
第4部 保守外交の光と影(吉田茂と「失われた外交」;サンフランシスコ講和以後―自立外交の模索)
著者等紹介
進藤栄一[シンドウエイイチ]
1939年、北海道生まれ。京都大学法学部卒業、同大学院修了。プリンストン大学、ハーバード大学などで研究を進め、現在、筑波大学教授
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Hiroki Nishizumi
Hiroki Nishizumi
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