出版社内容情報
本書は天安門事件前に政治改革を強く主張した著者が,文化大革命の背景と全過程を究明し,その意味を真っ向から問うた書である.上巻では毛の劉少奇をはじめとする党指導者に対する攻撃の実態が詳細に叙述される.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中島直人
8
劉少奇が抹殺されるまで。まさに狂気の時代。全く理解できない。何が人間を狂わせるのか。2015/03/07
BLACK無糖好き
3
改めて文革の凄まじさに震撼される。搾取階級の旧い思想、旧い文化、旧い風俗、旧い習慣の全てを大いに打ち破ろうとの呼びかけに応じて徹底的に破壊尽くされる社会インフラ。「司令部を砲撃しよう」とのスローガンの元に主席でもある劉少奇も反革命、裏切り者の頭目とされ迫害を受け、身内にも看取られず最後を迎える。この狂騒とエネルギーはどこから来るのか? いざ中巻へ。2014/10/28
ポルターガイスト
1
紅衛兵の狂いぶりもさることながら、権力闘争するのにわざわざ民衆に暴走させるところが残酷。いまの反日デモと原理は同じ。2010/12/03