岩波ジュニア新書<br> 心は前を向いている

電子版価格
¥946
  • 電書あり

岩波ジュニア新書
心は前を向いている

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005007622
  • NDC分類 K140
  • Cコード C0211

内容説明

3カ月児から大人までを対象としたさまざまな心理学実験は、人の心の基本設計をどう浮き上がらせているのか?信頼、想像、錯覚、がまん、疲労、悲しみなどのキーワードごとに、興味深い実験を通して心の向き方を解説します。ネガティブな感情にも役立つ機能があることから、前を向くための秘訣も見えてきます。

目次

第1章 信頼する力
第2章 想像する力
第3章 錯覚する力
第4章 前を向く脳
第5章 がまんする力
第6章 疲労は大敵
第7章 悲しむ力
第8章 希望の力

著者等紹介

串崎真志[クシザキマサシ]
1970年山口県生まれ。愛媛大学卒業。大阪大学大学院博士後期課程修了。人間科学博士。現在、関西大学文学部教授。専門は臨床心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

naji

14
人の心とは、特別な引っ掛かりがない限り、大抵は自分と相手との関係性は良好であると考えるとある。この傾向は、基本設定の中に人を信頼するように出来ている(脳のメカニズムから)ことを意味する。共感するってことは、想像・錯覚が互いの信頼を担保してくれているんだろう。まぁ〜ね〜、ちょっとした心の向きや状態で捉え方なんて直ぐ変わってしまうのだし、そもそも前向きか後ろ向きかと考え込むこと自体が滑稽に思えてくる。そういう意味では、少し心が楽になる一冊でした!!2016/05/05

ユウキ

12
心理学の研究の成果をまとめた本ではあるのだけど、誠実。誰が行ったどのような実験かを明示しているので胡散臭さは少ない。読み進めていくと人間の基本的な心の有り様が見えてきてなかなか興味深い。以下は個人的な感想に過ぎないが、実は最新の脳科学&心理学の成果によって、「性善説/性悪説」の対決の図式は決着したように見える。それも、やや予想外の形で。本書からそんなことを思いました。2018/05/03

gecko

8
臨床心理学を専門とする著者が、人の心は「前向き」が基本設計であること、後ろ向きにもなりやすいが、ネガティブな感情にも適応的な機能があることを、近年の心理学や神経科学の研究成果から示した一冊。本書でいう前向きとは「人を信頼することや将来に対して明るい展望をもつこと、過去の失敗にクヨクヨしないこと」(ポジティブ・バイアス)。「私たちの脳は、おそらく相手を正確に理解することよりも、ざっくりと信頼することをめざしているのだと思います」(p.37)とあって良い表現だなと思った。心理学に興味がある高校生にもおすすめ。2020/11/29

むつこ

8
図書館の児童書(ティーンズ)コーナーにあった本だけど、難しい内容だった。結局は「あとがき」のとおりであり、題名である「心は前を向いている」のだ。2014/03/04

ふみ

4
いろんな実験、調査からわかった脳の前向きな仕組みをたくさん紹介している本です。自分は未来志向だと思っていましたがここに載っていた事によると現在志向でした。ところどころ難しかったけれど、おもしろかったです。2017/05/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7832000
  • ご注意事項

最近チェックした商品