出版社内容情報
バイオテクノロジーによる新しい育種技術は,食料供給問題の解決をはじめ,ワクチン果実など夢のような新植物をつくる可能性をもたらす一方,未知の危険もある.この問題の科学的理解こそ,新世紀に生きる基礎知識だ.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もなおー
6
再読(のはず)。この分野は専攻だったのもあって、大部分の話は「そんな話だったなー」と思い出しながら読んだ。(遺伝子組み換えに限らず)日本での自然科学に対する認識は現状でもあまり変化していないので、まだまだ厳しい状況は続くんだろうな…と。2016/07/18
takao
3
ふむ2024/04/07
はにゅ
2
遺伝子組み換え作物ができちゃう原理を、科学的に説明してる貴重な本。除草剤を使わないことで農民がメリットを受ける理由もちゃんと書いてる。2014/02/25
竜王五代の人
1
植物の遺伝子組み換えの本。著書曰く1980年頃が端緒で、この本が2000年ぐらい、今は更に20年経った訳で、どう変わったのか。プラスミドや金粒子を用いた導入方法にも触れられるが、いかに安全を保つか科学者自身が規範を討議したことや各種の策、生産者が助かる「インプット」型と、消費者が喜ぶ「アウトプット」型の区別、植物を分子生産機械にするやりかたなど、実際面に目を配った記述がよかった。2023/11/11
とりぞう
0
このところ、岩波ジュニア新書でハズレが続いていたので、こういうアタリ本に出会うと嬉しい。遺伝子組換え植物の可否についてきちんと議論する知識もないが、著者の思いや科学者たちの努力がよく描けていると思う。褒め言葉なんだけど「熱いおっさん」の本。2010/08/14