出版社内容情報
きみたちの人生はかけがえのないものです.この本は,その大切な人生をこれからどう生きるかについて,正面から問いかけています.現代はどのような広がりと課題をもっているかを語り,人類が解決を迫られているこれらの課題に立ち向かうなかで生きる意味を見出すよう訴えます.今後の進路を決めるうえでの指針に.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
megumiahuru
8
高校生の頃読んだのですが、今、もう一度読み返しても、大切なことが書いてあります。特に「コンフリクトと共に生きる」こと、「他者と共に生きる」という視点は、今日増々必要になってきているのではないでしょうか。 「異質」なものと共存できなくなった社会は、きっと誰にとっても息苦しいものでしょうから。2013/07/01
paumi
5
シュヴァイツァーの話が印象的。彼は現地の黒人たちの文化に合わせた病院や設備を整えた。そうやっていろんな文化や人種に合わせた社会づくりや受け入れ体制がこれからの日本、いや世界で必要なんだと思う。私はカトリック教会に通っているのだが、そう思うような出来事が最近ありましてね…。本書が書かれた時代は古いものだが、現代の青少年たちにもぜひ読んでもらいたい。2019/03/14
あさって
4
Ⅰ生きるということ、ではクラスメイトの自殺について、ライバルが1人消えて安堵感を感じるという詩から、競争社会の殺伐さ死の近さを指摘し、フランクルなどを紹介し、生を問う。 私の人生は他の誰のものでもなく、私の人生である。それは、他の人生と比較することも取り替えることもできないものである。個人的に文章が好きです。 Ⅱ現代社会に生きる、ではナチ党が国民の支持を集めいてく過程を分析し、政治的想像力の養成の必要性を説く。短期的な成長や成功に目が眩み、不均衡を野放しにし、少数派を排斥をすると長期的に破滅をもたらす。2014/10/19
takao
3
ふむ2024/02/18
HIRO1970
3
★☆★16の時に既読でしたが、全く覚えていませんでした。『剣を取って立つ者は剣によって滅ぶ』パックスロマ―ナが何百年かで過ぎたように、聖書の格言を持ち出すまでもなく、我が日本の『驕れるものは久しからず』に通ずる著者の数々の至言はネットの無い時代の内容としては、驚くほど多方面に渡り深い洞察と機知に富んでおり、心に響く内容でした。山小屋でキャンプの時にちょっと中学生の長男に読んで聞かせましたが子守唄に聞こえたようで直ぐに眠ってしまいました・・・。良いものでも違う世代に伝える事はなかなか難しいですね・・・。 2013/08/16