出版社内容情報
日本の検察審査会は世界でも類を見ない独特な機関だ。11人の市民で構成されるこの組織は、絶大な権力を握るプロの検察官が下した不起訴処分を検証し、事件の再捜査および起訴すべきかを決定する。裁判員制度と違い、強制起訴の権限を付与されその重要性がようやく認知され始めたばかりの検察審査会の初の体系的な分析を示す。
内容説明
日本の検察審査会は世界でも類を見ない独特な機関だ。一一人の市民が、絶大な権力を握るプロの検察官が下した不起訴処分を検証し、事件の再捜査および起訴すべきか否かを決定する。市民の司法参加である裁判員制度とは対照的に認知度は低かったが、強制起訴権限を付与され重要性が増す検察審査会を分析する。
目次
第1章 検察官と検察審査会(刑事司法における市民参加;検察官についての問題 ほか)
第2章 検察審査会の誕生と運用(検察審査会の誕生;1948年の検察審査会法 ほか)
第3章 検察審査会の影響(俯瞰的な見方;検審バック ほか)
第4章 強制起訴(明石花火大会歩道橋事件;JR福知山線脱線事件 ほか)
第5章 教訓(強制性交(旧強姦)事件を起訴しないという問題
教訓 ほか)
著者等紹介
ジョンソン,デイビッド・T.[ジョンソン,デイビッドT.] [Johnson,David T.]
ハワイ大学教授(社会学)
平山真理[ヒラヤママリ]
白鴎大学法学部教授(刑事法)
福来寛[フクライヒロシ]
カリフォルニア大学サンタクルズ校教授(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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