内容説明
原発事故から四年目の福島。避難の疲弊、帰還への希望と絶望、賠償や除染の迷走が生活を繰り返し分断する中で、女性農業者たちが取り戻そうと挑み続けるのは、食と農がつなぐ信頼の関係だ。積み上げてきた地域の力と、新たな共感者・挑戦者の連携が拓いた手探りの三年間をふりかえり、その先を目指す人びとの声で3・11後の社会を照らす。
目次
第1章 手探りの三年間(凍み大根からの模索;縁からネットワークへ)
第2章 遠のくふるさと、近づく決断のとき(原発災害は終わらない;暮らしの立て直し―制度と実態と)
第3章 かーちゃんたちの生きかた(阿武隈地域のかーちゃんたち;それぞれの場所で―壊された地産地消と、新たなつながりと)
第4章 「食」にこめるもの(あぶくま茶屋から―ふるさとを離れてふるさとをつなぐ;食の力に願いをこめる)
エピローグ―福島から見える日本
著者等紹介
塩谷弘康[シオヤヒロヤス]
1960年生まれ。早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。93年より福島大学行政社会学部助教授。現在、同行政政策学類教授。専攻、社会学
岩崎由美子[イワサキユミコ]
1964年生まれ。早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。91年より(社)地域社会計画センター研究員、98年より福島大学行政社会学部助教授。現在、同行政政策学類教授。専攻、農村計画、法社会学、農業法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サカモトマコト(きょろちゃん)