出版社内容情報
キング牧師とならぶ五、六十年代アメリカ黒人運動の指導者(1925~65)の生涯と言説をたどる本邦初の評伝。誤解・歪曲されることの多かった言動を分析し、普遍的な人権の獲得をめざしたその実像を明らかにする。
内容説明
アメリカの「ネイション・オブ・イスラム」の伝道師として熱烈な説教で人気があったマルコムX。彼はキング牧師の「公民権運動」を批判しつつ、より普遍的な人権の獲得を主張して、一九五〇~六〇年代黒人運動の指導者として活躍した。その生涯と言説をたどり、誤解・歪曲されることの多かった言動を分析して、実像を明らかにする。
目次
第1章 マルコム少年―家族の背景とガーヴィー主義
第2章 「ネイション・オブ・イスラム」の伝道師
第3章 言葉の人間・その演説
第4章 アフリカの鼓動を共有する
終章 マルコムXの遺産
著者等紹介
荒このみ[アラコノミ]
1946年埼玉県に生まれる。1976年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、立命館大学客員教授、東京外国語大学名誉教授。専攻はアメリカ文学、アフリカン・アメリカン・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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