岩波新書
坂本龍馬

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  • サイズ 新書判/ページ数 209,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004311591
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0223

内容説明

疾風怒涛の幕末、時代の変革をめざして東奔西走しながら、三二歳、志半ばで暗殺された坂本龍馬。勝海舟、西郷隆盛、木戸孝允、松平春嶽らとの政局をめぐる交渉の中で、龍馬はどのように行動したのか。また、巨艦を持つことを夢見た海援隊の実態はどうだったのか。龍馬の書簡等基本史料を丁寧に読み解きながら、その実像に迫る。

目次

第1章 第一次脱藩まで(郷士坂本家;龍馬の家族 ほか)
第2章 勝麟太郎の客分に(海舟日記の性格;龍馬出現 ほか)
第3章 薩長密約を仲介(鹿児島から北上する龍馬;西郷が来ない ほか)
第4章 社中から海援隊へ(船を欠く社中;当時の天下の人物 ほか)
第5章 新国家構想なかば、京に死す(いわゆる「船中八策」の謎;薩土盟約 ほか)

著者等紹介

松浦玲[マツウラレイ]
1931年広島県に生まれる。京都大学放学処分、立命館大学大学院修了。京都市史編纂所主幹、著述業、桃山学院大学教授等を経て現在著述業。専攻は日本近代政治史・政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

6
2008年初版。タイトルがタイトルだけに購入後、しばらく本棚で鎮座していましたが、ようやく読みました。資料に基づいた実証的な話が多く、読みにくいかもしれませんが、内容の正確さがなんとなくわかる一冊になっています。2012/08/28

amabiko

4
手紙の発見に触発されて再読。しかし、やはり理解できないところが多い。特に慶応3年、目まぐるしく状況が変化し、多くの人物が登場するところが難しい。史料読みながら、ノート取りながらじゃないと、ちゃんと理解するのは無理だな。2014/04/28

denz

3
再読。基本史料の突き合わせにより龍馬のたどった日にち確定に情熱を燃やしている作品。本書を読むと龍馬という人物が様々な人物と交流した「浪士之巨魁」であることが分かる。やはり「討幕派」の中のトップ10には入る重要人物だったのだろう。後半の軌跡をみていくと彼が「武力討幕」にこだわらないが、「倒幕派」であることは明らか。それほど「倒幕」にこだわったかは、有名な「日本を今一度せんたく」の書簡にみえるように、外国勢力を支援して長州を叩こうとみえた幕府への敵意であり、彼の「攘夷派」の精神がそれをなしたんだな、という印象2011/11/21

amabiko

2
近頃の多くの軟弱新書に比べ、読み応えは十分。一次史料に基づいて、「日」単位で龍馬の行動を確定していく作業を追体験。人によっては退屈でしようのない作業ととられるのかもしれないけど、この時期の政治状況は、刻一刻と変化しているので、それに龍馬がどう関わったかを見極めるには大切なこと。ただし、通説的な龍馬伝を押さえた人でないと、ついていけない箇所も多い(本書を読むだけでは理解できない部分もあった)。新書に収めるために端折った部分も多いのでは。量を気にせず、史料の引用もふんだんに盛り込んだ決定版を読んでみたい。2013/07/27

ut_ken

2
史料を読解整理しての龍馬の行動の整理分析が主な内容2012/04/21

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