岩波新書
紫禁城―清朝の歴史を歩く

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  • サイズ 新書判/ページ数 222,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004311416
  • NDC分類 222.06
  • Cコード C0222

内容説明

午門から太和殿へと連なる壮大な権力装置としての宮殿群、皇帝の執務や生活の場であった乾清宮や養心殿、后妃の生活した東西十二宮…華麗な色彩にいろどられた宮殿群を現代の参観コース順にたどりながら、黄金色に輝く屋根の下に秘められた栄光と悲惨の歴史を解き明かす。まったく新しい発想にもとづいた故宮ガイド。

目次

序章 視覚化される権威
第1章 清朝の登場―順治帝・康煕帝
第2章 隆盛期へ―雍正帝・乾隆帝
第3章 内廷と外廷の接点―嘉慶帝・道光帝
第4章 「女帝」誕生の道―咸豊帝・同治帝・光緒帝
第5章 後宮という名の秘境―西太后・東太后
第6章 豪華絢爛な私的空間―乾隆上帝・西太后
第7章 黄昏の紫禁城―宣統帝溥儀
終章 地上の天宮から人民の博物院へ

著者等紹介

入江曜子[イリエヨウコ]
1935年東京に生まれる。慶応義塾大学文学部卒業。現在、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kk

13
清朝十代の歴史を点描しながら、紫禁城内の主な建物の機能やエピソードを丁寧な筆致で紹介していくナイスな一冊。実はkk、若い頃に仕事の関係で北京に住んでたことがあります。東京から客が来ると、用務の合間に故宮に連れて行って案内してあげたりしてました。個人的にも故宮が大好きだったんで、休日には一人でも行ったりして、たぶん月に2回以上は行ってた気がします。当時はいろんな本を読んで紫禁城のあれこれをずいぶん勉強したものですが、あの頃にこの本を読んでたら、もっと気の利いた案内ができてたかもしれないなと思っています。2020/07/27

ピオリーヌ

11
故宮ガイドと扉にある通り、1644年からの清朝の歴史を分かりやすく辿れる。私は19年前に紫禁城に行ったことがあるが、当時は知識不足で乾隆帝すらも知らず、今改めて行けば何十倍も楽しめるであろう。また明の十三陵も再訪したい。現地に行きたい!道光帝の後継者選びの狩りのエピソードなど、創作めいた話を多数採用しているのが信憑性の問題で気になったのだが、作者は作家であるようなのでそれはそれとして納得。ドルゴンに会った日本人の存在は印象深い。そして乾隆帝という存在の巨大さ。西太后はやはり好きになれない…2021/06/25

Christena

9
紫禁城の歴史的背景を、建物ベースに分かりやすく解説。紫禁城に行きたくなった。系図や建物の配置図、年表などの資料も掲載されているので、前提知識なしでも大丈夫。2015/06/20

m

5
「蒼穹の昴」を観て西太后と李鴻章に興味を持ったので。安徳海が史実では殺されていたとは。光緒帝の次が愛新覚羅溥儀だと思うとそう遠くない時代の話のように感じる。もっとこの辺りの歴史の流れについて知りたくなった。2022/12/28

もち

4
今更ながら、延禧攻略にはまったので、清朝の後宮を知りたくなり、読んだ。2019/05/08

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