内容説明
お弁当、薬、洋服、家、道路―身の回りのあらゆる物に小さなコンピュータを組み込み、ネットワークに接続することで、「現実」と「情報」がつながる。いま世界的に注目を集めている新しいインフラ技術は、日本発!次世代の少子高齢化社会を支える切り札、ユビキタス技術の考え方と可能性を、第一人者が分かりやすく語る。
目次
はじめに―なぜ「日本でこそユビキタス」なのか
第1章 ユビキタス・コンピューティングの考え方―「現実」と「情報」の架け橋
第2章 「ユビキタス社会」の構想―どのような未来を描くか
第3章 技術を生み出す基本発想―「オープンネス」と「標準化」
第4章 世界を記述する試み―さまざまな実証実験
第5章 イノベーションとしてのユビキタス―インフラ技術を生かすために
第6章 日本が見るべき「夢」―ベスト・エフォート型の制度設計
著者等紹介
坂村健[サカムラケン]
1951年東京に生まれる。東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授、工学博士。IEEE(米国電気電子技術者協会)フェロー。専攻はコンピュータ・アーキテクチャ(電脳建築学)。1984年からTRONプロジェクトのリーダーとして、まったく新しい概念によるコンピュータ体系を構築して世界中の注目を集める。YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
35
#感想歌 #短歌 ユビキタスIoTと同じこと実現方法具体化にちげ Ucode, UIDの抽象度ソースコードで議論したいね 概念と市場の擦れをどう捌く市場中心個人中心2017/03/07
おおカワ
6
コンピュータの機能がどこにでもある。が基本的な考え方。日本のインフラは世界一。技術力も高い。MOTは倫理と技術の両方を必要とする。2013/09/13
てつじ
3
ユビキタス、どこにでもある、神は遍在する2014/07/25
オランジーナ@
2
今流行りのIotのこと。10年前の本ですので、この分野ですと少し古いかな。2017/04/04
stroatman
2
ユビキタスについてとても分かりやすく丁寧な紹介をしていて、著者はとても文章力が高い人だと思った。しかし肝心のユビキタスについては、本書が2007年発行で、2015年現在ほぼ広まっていないので、結果論だけど、失敗だったと言っても間違いじゃないだろう。そもそも食品や薬などにタグ付けするのは現実的に可能なんだろうか。手間、コストを考えると、とてもじゃないけど無理な気がする。先日読んだ「iPhone 衝撃のビジネスモデル」(同じく2007年発行)には大々的に”ユビキタスの挫折”と既に書かれているのが何というか。。2015/04/25