内容説明
三度皇帝となり、後半生は「人民」として生きたラストエンペラー溥儀(一九〇六‐六七)。三歳で清朝最後の皇帝として即位、辛亥革命後の張勲の復辟による二度目の即位、満州国の「傀儡」皇帝、東京裁判での証言、戦犯管理所での「人間改造」、自伝『我が前半生』の執筆、文革中のガンとの闘いなど波瀾に満ちた数奇な生涯をいきいきと描く。
目次
第1章 近代化の波のなかで
第2章 紫禁城の虜囚
第3章 天津日本租界で
第4章 日本への失望と期待
第5章 傀儡皇帝としての日々
第6章 シベリア捕虜収容所時代
第7章 人間改造という実験
第8章 北京での後半生
著者等紹介
入江曜子[イリエヨウコ]
1935年東京に生まれる。慶応義塾大学文学部卒業。現在、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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