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岩波新書
多神教と一神教―古代地中海世界の宗教ドラマ

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  • サイズ 新書判/ページ数 221,
  • 商品コード 9784004309673
  • NDC分類 162
  • Cコード C0222

出版社内容情報

五千年前、メソポタミアの人々は死を恐れ神々を畏怖した。エジプト人は来世の安楽を求め、ギリシア人は不死の神々と合理的思考を両立させた。神の正義を求めるカナンの民、多くの神を取り込んだローマ人。古代地中海世界に興亡した多神教社会のなかで、一にして力ある神はどのように形づくられたか。
壮大なスケールで描く宗教的心性の歴史。

内容説明

人類の文明史五千年。うち四千年は古代であった。そのなかで地中海周辺は、神々のあふれる世界から唯一神崇拝の世界へとめざましい変貌をとげている。ここはまた表音文字のアルファベットが普及した地域でもあった。メソポタミア、エジプト、シリア、ギリシア、ローマへと広がる時空を一貫した観点から描く、壮大なスケールの心性の歴史。

目次

プロローグ 神々とともに生きる古代―ポンペイを歩く
第1章 「死すべき人間」と神々―メソポタミアの宗教
第2章 来世信仰と一神教革命―エジプトの宗教
第3章 神々の相克する世界―大文明の周縁で
第4章 敬虔な合理主義者たち―ギリシアの宗教
第5章 救済者として現われる神―ヘレニズムの宗教
第6章 普遍神、そして一神教へ―神々はローマ帝国にそそぐ
エピローグ 宗教と道徳