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岩波新書
公益法人―隠された官の聖域

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  • サイズ 新書判/ページ数 210p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004307266
  • NDC分類 335.8
  • Cコード C0231

出版社内容情報

KSD事件で注目を集める公益法人.官との癒着や不透明性から「見えない政府」と言われ,天下り,利権の温床とも批判されている.公益法人とはどのような組織なのか? 気鋭のジャーナリストがその実態に迫る.

内容説明

KSD事件を契機に注目を集める公益法人。総数は二万六千を超え、官との癒着やその不透明性から天下りと利権の温床とも批判されている。はたして公益法人とはどのような組織なのか、どこに問題が潜んでいるのか?気鋭のジャーナリストが、肥大化する「見えない政府」の知られざる実態に迫る。

目次

1 公益法人問題とは何か(いわゆる「特殊法人改革」の経緯とまやかし;取り残された公益法人改革 ほか)
2 肥大化する「見えない政府」(電波行政がつくった社団法人;問題公益法人を類型化する ほか)
3 知られざる実態(奇妙な法人―休眠法人;幽霊法人も一二〇〇近くさまよう ほか)
4 設立・運営を巡るさまざまな手法(法によらずに「通達」で利権;法によらず「告示」で利権 ほか)
5 根治のための処方箋(主務官庁制を廃止する;NPOと扱いを同一に)

著者等紹介

北沢栄[キタザワサカエ]
1942年12月東京生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。共同通信経済記者、ニューヨーク特派員などを経る。バブル経済崩壊後は金融・行政改革問題を中心に調査研究・執筆活動に従事。98年にジャーナリスト仲間とオンラインジャーナルのホームページ「殴り込む」を開設し、「さらばニッポン官僚社会」を連載中。ジャーナリスト、著作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

1
国民の血税を課長通達で意のままに無断使用する官僚の勝手な手口とその実態について詳しく書かれてある。時宜を得た書。北沢栄氏は共同通信の経済記者をやっていた人らしい。明快な文章で分かりやすかった。中でも日本規格協会はこれを独立行政法人にすべきだといっているが、ISOの審査登録事業は民業圧迫の典型。これこそもっと糾弾すべきではないか。2001/01/19

ハーブ

1
これは面白い そしてイライラしてしまう 官僚はなんとかならんもんかね でも反面こうした遊びが科学者食わしてたりするからな でも資格ビジネスだけは納得いかない んーやっぱりしょうがないか いやいや騙されてる やっぱり2014/03/27

wei xian tiang

1
本質は法人格どうこうよりも官庁からの補助金,委託料という形での公金支出の側だと思う。法人格ない研究会のような任意団体でも性質は同じ問題が起こりえるし,三セク破綻は商法法人で多いことをみても,法人格種別は副次的な問題であることが分かる。不課税特典は,補助金・委託料の財源が税金であれば財政的には結局中立なんでは。補助金は恣意性,不透明性,後者は設計金額の妥当性,競争性の欠如,団体自治の欠如こそ問題。要は金を出す所にチェックを効かせるのが第一という当たり前の話。(「会費型」の天下り団体はまた別の問題だが)2013/12/18

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