岩波新書
ワークショップ―新しい学びと創造の場

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004307105
  • NDC分類 371.5
  • Cコード C0230

出版社内容情報

学校教育,企業研修,環境教育,市民運動の現場で,ワークショップという参加体験型・双方向性の手法が注目を集めている.この新しい学びと創造のスタイルにはどのような可能性があるのか? 豊富な事例をもとにその意義を語る.

内容説明

学校教育、企業研修、環境教育、芸術活動、まちづくりなどさまざまな現場で、ワークショップという手法が注目を集めている。参加体験型、双方向性を特徴とするこの新しい学びと創造のスタイルにどのような可能性があるのか?多くのワークショップの企画・運営に携わってきた著者が豊富な事例をもとにその意義を語る。

目次

第1部 ワークショップとは何か(「ワークショップ」の定義;ワークショップの歴史と背景;ワークショップの分類;各分野の概要)
第2部 ワークショップの実際(ジョアンナ・メイシーの「つながりを取り戻す」ワークショップ;「自分という自然に出会う」連続ワークショップ)
第3部 ワークショップの意義(ワークショップの特徴;ワークショップの現代的意義;ワークショップの可能性;ワークショップの限界と注意点)
第4部 ワークショップの応用(創造的な会議への応用;講演会・シンポジウムへの応用;ワークショップの応用例)

著者等紹介

中野民夫[ナカノタミオ]
1957年東京に生まれる。1982年東京大学文学部宗教学科卒業、株式会社博報堂入社。1991年カリフォルニア統合学研究所「組織開発・組織変革」学科修士課程修了。現在、ワークショップ企画プロデューサー。株式会社博報堂MD推進局勤務、ビーネイチャースクール講師、日本トランスパーソナル学会理事、社団法人日本環境教育フォーラム正会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よしよしニャンコ

11
たまに会社からイヤイヤ受けさせられる「ワークショップ形式の研修」に、一体どんな意義があるのかを知るために読んでみた。社会的な立場や役割に囚われず、遠慮や躊躇いなく言いたいことを表現できるようなものでないと、「ワークショップ」とは言い難いのかな。感情や五感をフル稼働させるなど、(アブナイ宗教とは一線を画する)スピリチュアルな体験を盛り込んでこそのワークショップということだろうか。私にはわからない。2017/05/25

たんたん麺

11
ワークショップの要点は次の5点だ。●ワークショップに先生はいない ●「お客さん」でいることはできない ●初めから決まった答えなどない ●頭が動き、身体も動く ●交流と笑いがある なるほど。カルチャー教室は先生が何かに秀でて「教えてあげますよ」というスタイルだ。つまり権威。だから日本の文化施設は閑古鳥がないてる。ワークショップはできない人が立ち上げて生徒と一緒に考えあう。そこに新参者の居心地の悪さはない。さっそくワークショップをやってみようと思った。2014/05/24

Hachi_bee

3
なぁんとなく古くさく感じましたが、21世紀に入ってからの著作でした。ノウハウを求めて読むとしたら外れ。岩波新書にそんなモノを求めてはなりません。岩波らしく学術的にワークショップを分析しています。本書をじっくり読んでからハウツー本を読むのは正しい読書順序かも。 ともあれ、大切なのは「輪になって座る」こと。2017/09/28

シロクマとーちゃん

3
ワークショップは「方法」「手法」であって、「目的」ではない。しかし、これは、とても民主的な手法ではないか。かたや日本の官僚組織の会議においては、誰も賛成も支持もしていないことが平然と決められていく。ほとんどの参加者が居心地の悪さを感じているにもかかわらず、他にいい方法がわからないために、延々と繰り返される会議。日本の組織における意思決定は異常だ。これを打開するためには「ワークショップ」的手法がきっと役にたつ。2017/01/10

Kahon

2
ワークショップでは、ひとりひとりがたいとうで尊重される平たい場であることが求められる。講義形式ではなく参加者主体の場であることも重要である。 集団として集いあい問い合うことが力となる。なぜならば小さな一歩が問題解決の糸口になるからである。集団である強みを生かしてお互いに学びあうこと、そのためには相手の話を深く聴く傾聴の能力が大事になってくる。加えてプログラムデザインも大事である。起承転結をつけること、出来ることを全て準備し切った後は場の流れに任せてこちらの目的や意図を参加者に押し付けないこと。2019/10/29

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