岩波新書
オーストラリア―多文化社会の選択

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004306825
  • NDC分類 302.71
  • Cコード C0231

出版社内容情報

急速に多民族化し,脱欧米化が進むオーストラリア.家族,福祉,教育など日々の暮らしから東ティモール派兵,アボリジニや共和制移行をめぐる取り組みまで,この多文化社会の姿を生き生きと伝えるメルボルン・レポート.

内容説明

今日最大数の移民を受け入れ、多民族化の道を進むオーストラリアは、欧米ともアジアとも異なる社会を創出しつつある。在豪二七年の著者によるメルボルン報告は、家族、福祉、教育など日々の暮らしから東ティモール派兵、共和制移行、アボリジニ問題をめぐる取り組みまで、この多文化社会の姿を生き生きと伝え、日本社会のありかたに一考を迫る。

目次

1 「オーストラリア人」とは誰のことか
2 多文化社会の現場
3 ためらうX世代
4 懐疑的民主主義の世界
5 福祉社会の裾野
6 Bタイプの労働と「生活の質」
7 アボリジニ社会のジレンマ
8 近いアジア・遠いアジア
9 日本から来た「越境人間」たち

著者等紹介

杉本良夫[スギモトヨシオ]
1939年兵庫県に生まれる。1964年京都大学法学部卒業。1973年米国ピッツバーグ大学で社会学博士号取得。専攻、比較社会学。現在、オーストラリア・ラトローブ大学人文・社会科学部教授。オーストラリア学士院会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字の旅遊人

3
20年以上前に読んだはず。意外とオーストラリアの情報って、少ないんだよな、in Japan.

くりりんワイン漬け

2
複雑な文化的仕組みになりつつあるオーストラリアをさまざまな切り口で説明している。異世代視点、福祉社会、労働、民族、外国から見たオーストラリア、アジアとの距離感。2013/06/17

じゅん

1
戸籍制度がないなど、多文化社会であるオーストラリア。教育制度・介護制度・選挙制度など日本との違いが面白く、また見習うべきものもあった。多文化主義のジレンマである「文化的不平等(それに伴う経済的不平等や多文化への温情主義、文化ナショナリズムの罠)」・「対外文化相対主義の陥る体内文化相対主義への抑圧」について読み、自分が何となく考えていたことを言語化できた2013/01/14

itchy1976

1
オーストラリアに住もうと思っている人や留学しようと思っている人は、現在のオーストラリア社会を知る上での入門書だと思って読んでほしい本である。この本を読んでオーストラリアを知る上でのキーワードとなる言葉は、マルチカルチャリズム、懐疑的民主主義、福祉国家、アボリジニー、脱欧入亜であろうか。http://blog.goo.ne.jp/itchy1976/e/285cd99da4fb5c2b0951a05a1fc825642005/03/30

ちんれん

0
10年前に出版された本である。が、オーストラリアの多文化(在来白人と移民、原住民とオーストラリア人など)の混ざり合いがとても面白く読めた。また、医療制度、教育制度が日本よりも進んでいる様子、女性の社会参画が進んだ様子も感銘を受けた。人間の移動の発生、定着、世代の増加に興味があるためオーストラリアの移民の歴史を調べるのも面白そうだと思った。ぜひ一度行ってみたい国になった。2011/05/02

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