岩波新書<br> 金融工学とは何か―「リスク」から考える

岩波新書
金融工学とは何か―「リスク」から考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004306733
  • NDC分類 338
  • Cコード C0233

出版社内容情報

世界的大競争時代の中,日本の金融システムが問われている.従来の業態別のあり方をこえた「金融商品」の登場は,何を意味しているのか.資本の効率性とリスク配分機能を重視した,いま注目の最先端理論のポイントを紹介する.

内容説明

世界的大競争時代の中で、日本経済をどう再生させていくべきか。一三〇〇兆円を超える個人金融資産を活かすことができるか。銀行・保険・証券といった従来の業態別の見方をこえて、資本の効率性とリスク配分機能を重視した「金融商品」とは何かを解説。いま注目の最先端理論のポイントを紹介し、金融システムのあり方を問う。

目次

1 金融資産とリスク(金融の三つの基本リスク;定期預金とリスク ほか)
2 新しい金融の見方(金融を「機能」で見る;金融製造業の「製造」とは ほか)
3 資本の効率性を促す(金融工学の役割と主な領域;無裁定価格理論と不完備制度の完備化の流れ ほか)
4 大競争時代の金融システム(日本の金融インフラへのビジョン;金融システムの競争力と金融技術 ほか)

著者等紹介

刈屋武昭[カリヤタケアキ]
1944年静岡県浜松市生まれ。1968年一橋大学経済学部卒、1975年ミネソタ大学大学院修了。一橋大学経済研究所教授、シカゴ大学客員教授等を経て、現在、京都大学経済研究所教授、金融工学センター長。興銀第一フィナンシャルテクノロジー研究理事。ミネソタ大学統計学博士(Ph.D)、九州大学理学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

99
この本は先日読んだ金融工学の2冊の本(講談社現代新書と日経文庫)のちょうど中間に位置するもので比較的読みやすい気がします。ただやはり、ブラック・ショールズのモデルのところの数式は一般向けとはいえない気がします。全体的な感じとしては一通りの説明がしてあり金融工学とはどのようなものか、というところは理解できると感じます。2016/02/14

うぃるこうへい

3
非常に体系的で、分かりやすい。主張も明確。正に入門用。 金融は、従来の「業態」という見方ではなくリスク配分の「機能」の観点から見るべきという主張には納得。理解が単純化されスッキリ。あと、筆者がとにかく言いたいのは、資本はその効率性をパワーの源として、ほっといたら良い感じに落ち着くものなんで、規制とかせず自由にさせたらリスク配分もうまくいきますよ、あとはその仕組みを国が作るなりなんなりケアせんと、てなこと。と思う。 ただ、あれす、分かりやすいんですが、主張に「熱量」が皆無。超淡々。新書なんで別に良いけども。2015/02/27

がりがり君

2
この本と「億万長者のための~」を一緒に読むことによってこの世界を構成しているルールがわかります。リスクがあるところに利益が生まれる。安全資産は危険資産。リスクのポートフォーリオ。ドルコスト平均法2016/04/02

つるちゃん

2
金融工学についてわかりやすく解説してある。難しい単語は括弧でくくって説明してある。ただ少し難しい数式が出てきて、それを理解することはできなかった。それでも金融工学に関する本としては良書だと思う。2014/07/09

ああああ

1
専門用語が多くて無学なワシには厳しい。 具体例の列挙で目が痛い、後半はほとんどわからなかったし、前半も分かると言ったら嘘になる。2022/03/17

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