出版社内容情報
上司の指示への応じ方として,I’ll do it.とI’m going to do it.とでは,相手の心証はどう違ってくるのか.人間関係の基本ツールとしての英語に焦点をあて,気遣いや侮りなど微妙なニュアンスを豊かに伝える英語表現の世界を案内.
内容説明
上司の指示への応じ方として、I’ll do it.とI’m going to do it.とでは、相手の心証はどう違ってくるのか。人間関係の基本ツールとしての英語にスポットをあて、映画や戯曲の場面も引きながら、さりげない気遣いや拒絶など、微妙なニュアンスを豊かに伝える英語表現の世界を案内する。『日本人の英語』(正・続)につづく話題作。
目次
1 英語の発想(マラソンが彼にチャレンジする;時制はドラマをつくる ほか)
2 日常もドラマだ(頼れるレトリック;宿題は「haveの世界」ほか)
3 会話にスパイスを(excuseで世渡り上手;youはyouでも「あなた」じゃない ほか)
4 意思貫徹の会話術(隠された「つもり」;女を侮辱する表現あれこれ ほか)
著者等紹介
ピーターセン,マーク[ピーターセン,マーク][Petersen,Mark]
アメリカのウイスコンシン州出身。コロラド大学で英米文学、ワシントン大学大学院で近代日本文学を専攻。1980年フルブライト留学生として来日、東京工業大学にて「正宗白鳥」を研究。現在、明治大学政治経済学部教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エディン
10
challengeの使い方、know,tell,realizeの違い。getとhaveの違い、getを使った表現など、高校英語では=で結んでいる表現のニュアンスの違いが分かって面白かった。映画の字幕について、著者ならこうするというコンテキストに即した訳の仕方が英語日本語の両方の字幕について語られていたのも興味深い。ピーターセン氏の講義を聞いてみたいです。2014/09/07
Nobu A
8
購読本読了。「日本人の英語」シリーズ続編。全て楽しめたが、さすがに4冊目になると、息切れ感が否めない。前編と被る部分も多少あり、文例に使われた映画の殆どが1930年代から40年代と古すぎる(最新が1995年の「ユージュアル・サスペクツ」)。理解促進が出来ても使用場面はあまりなさそう。それに、レンタルビデオ店に映画もないだろうし。迷惑受け身に相当する英語表現、痒いところにも手が届くような前置詞を使った表現方法等は勉強になった。アングロサクソン系動詞+前置詞を自由自在に使いこなせたら、ネイティブレベルだろう。2018/07/24
ががが
7
『日本人の英語』(正・続)につづくマーク・ピーターセン氏による本で、今回も英語の細かなニュアンスを丁寧に説いており、映画などの言語文化から切り抜かれた表現を通して英語の深層にある論理を解説する。個々の表現に込められたニュアンスをくみ取るにはいったいどうやって英語に接したらいいのだろうかと思い悩んでしまうくらい、そこに込められた英語表現の機微は深い。著者にしてみれば外国語である日本語も洗練されていて、それだけでも驚嘆に値する。翻訳だとピンと来ない海外ドラマのレトリックがなぜ母語話者に響くのかの説明が興味深い2023/06/25
a*u*a*i*n34
7
もう20年近くも前の作品ですが、ピーターセンさんの説明はいつもながら分かりやすい。2018/11/17
パンジャビ
7
「英語の壁」と被ってるネタもあったけど、こっちの本は全般的に英語の解説になってるから、再読によさそう。買うならこっちだな。とりあえず、カサブランカと、ローマの休日が、いい台詞の多い古典映画ということが分かった(見たことないけど)。解説してもらわないと、ニュアンスまでは分からないなぁ。2018/05/19