出版社内容情報
地球を包むコミュニケーションのインフラとして爆発的に普及しつつあるインターネット.だが一方で,ネットワークへの不正侵入,詐欺犯罪,ポルノ情報,個人情報の流出などの問題が起こってきている.前著『インターネット』から2年半,混沌とした状況のなかで真に考えるべきことを示し,次世代のインターネットを構想する.
内容説明
地球全体を包むコミュニケーションのインフラストラクチャーとして急速に普及してきたインターネット。だが一方で、不正侵入、詐欺、情報流出などの問題が起こってきている。誰もが安心して使えるようにするために、技術は、社会は、教育は、何をどのように準備すればよいのか。インターネットの牽引車として、今後進むべき方向を示す。
目次
第1章 何ができたのか
第2章 どのようにできているのか
第3章 ビジネスとインターネット
第4章 何がいけないのか
第5章 何を守るのか
第6章 新しい展開
第7章 すべての人のために
著者等紹介
村井純[ムライジュン]
1955年東京に生まれる。1979年慶応義塾大学工学部数理学科卒業。1984年同大学院博士課程修了。東京工業大学総合情報処理センター助手、東京大学大型計算機センター助手をへて1990年慶応義塾大学環境情報学部助教授。1997年同教授。工学博士。WIDEプロジェクト代表。JPNIC理事長。ISOC理事
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
vinlandmbit
35
古本屋で購入。日本インターネットの父、村井氏の書籍「インターネット」の続編であり、24年前の著書。少しずつインターネットが市民権を得て、と同時に少しずつ問題となってきた事にも触れつつ、インターネットが正しく一気に広がる前夜談に近い内容であり、今読み返す事での気づきもいくつかあります。2022/03/26
KJ
2
制限の撤廃は隠れていた本質との対面を余儀無くする。新技術の普及が齎すのは新規よりも既存の課題に対する問い直しだ。完全は脆く追求すれば速度も鈍る。故に不完全を前提に最善の努力を尽くす。情報流通の健全性が保たれ多数の善意が集合すれば国家権力を凌ぐ安心が生まれる。様々な人間活動の情報が蓄積される事でタイムマシンの機能を有するのは面白い。インターネットに拠って人類が地球全体の規模で自由に行うコミュニケーション環境が実現され得る。アクセシビリティの課題を克服する事で置いてきぼりになる人を作らないという発想は重要だ。2020/11/27
ふろんた
2
1998年初版。インターネットが一般に広く受け入れられ始める段階の時代の潮流のついて書かれているので、こちらの方が古い感じがした。インターネットで世界が繋がるということは、世界標準規格が必要なことが求められるということを既に言及している。IPの枯渇問題はこの頃から取り上げられていたのか。2012/01/31
Narihiro Hosoe
1
インターネットの続編。これまた良本。インターネットとインターネットⅡを同時購入することをお勧めします。私も同時購入しました。2011/11/02
inote2
1
10年以上前に書かれたとは思えない。今読んでも十分おもしろい。2010/08/02