出版社内容情報
ついに私たちの「眼」は宇宙の果てに届くところまで来た．より確かなハッブル定数や第一世代の天体を求め，火花を散らす天文学者たち．彼らの活躍を通して，いま描ける宇宙像と，取り組むべき新たな課題が浮かび上がる．
内容説明
ハッブル宇宙望遠鏡が宇宙誕生後約一〇億年の銀河を撮った。ついに私たちの「眼」は宇宙の果てに届くところまで来た。しかし、観測が遠くへ伸びるほど、謎は増えるばかりだ。より確かなハッブル定数や第一世代の天体を求め、火花を散らす天文学者たち。彼らの活躍を通して、いま描ける最新宇宙像と、取り組むべき新たな課題が浮び上る。
目次
１ 宇宙論のいま（若い宇宙に年とった星；フリードマンｖｓサンデージ ほか）
２ 宇宙の宝探し（道具と知識；光の速度は有限 ほか）
３ 年齢を求める（地球の大気と天文学；ハッブル宇宙望遠鏡 ほか）
４ 暗黒物質は何？（見えない物質；一〇〇万個の星を調べる ほか）
５ 進化する宇宙（セーガン暦；昨日のなかった日 ほか）
著者等紹介
野本陽代［ノモトハルヨ］
１９４８年東京都生まれ。１９７２年慶応義塾大学法学部卒業。現在、サイエンスライター
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
40
2010.09.09 （野本陽代） 1948生まれ、慶応大学法学部卒。サイエンスライター。（はじめに） 第１章 宇宙論のいま。明らかに見えない物質が及ぼす重力の影響を受けている。状況証拠はあるのだが。暗黒物質候補、（１）物質が光っていないため見えないもの、（２）重さがあるかどうかわからない素粒子、（３）未発見の素粒子。2010/09/11
ヤギ郎
14
1998年出版。ハッブル宇宙望遠鏡の発見から宇宙の年齢や暗黒物質のお話。本書の特徴としては、女性天文学者に焦点を当てていること。ちょっと古いかもしれない。2019/03/24
おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減
3
古書店にて購入。読みやすかったけど、だいたい知ってる話だった。2017/05/22
あだちん
1
サイモン・シンの宇宙創成を読んでいたため、予備知識になったのか、すんなり理解できた。宇宙の成り立ちを理解する部分にはロマンを感じる。2013/04/14
かえる
0
宇宙に関する知識が全くない自分には難しい面もあったが、私のような素人にも分かるように広く分かりやすく書かれていたように思う。 私たちの体を構成している元素をつくったのは星だったという言葉、ビッグバン、セーガン暦など、おもしろい内容に釘付けになった。2016/08/18
