岩波新書<br> 生命と地球の歴史

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岩波新書
生命と地球の歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 282p
  • 商品コード 9784004305439
  • NDC分類 450.2
  • Cコード C0245

出版社内容情報

変動する地球と生命とは,密接な関係をもちながら現在までの歴史を刻んできた.プルーム,プレートの両テクトニクス,さらに分子生物学の最新研究成果が描き出す,地球46億年,生命40億年のダイナミックな変遷像.

内容説明

巨大隕石の落下が相つぎ、大気、核、マントル、海洋がつくられていった初期地球。中央海嶺上で熱水から栄養をもらって誕生した生命。変動する地球と生命とは、密接な関係をもちながら現在まで歴史を刻んできた。プルーム、プレートの両テクトニクスと古生物学などの学際的な最新研究が描き出す、地球46億年、生命40億年の新たな変遷像。

目次

1 地球史七大事件
2 地球の変動原理
3 初期生命の歴史
4 生命の発展
5 大量絶滅の功罪
6 大気・海洋・地殻の歴史
7 地球のテクトニクス
8 マントルと核の歴史
9 生命と地球の共進化

著者等紹介

丸山茂徳[マルヤマシゲノリ]
1949年徳島県に生まれる。1972年徳島大学卒業。現在、東京工業大学理学部教授。専攻は地質学、テクトニクス

磯崎行雄[イソザキユキオ]
1955年滋賀県に生まれる。1978年大阪市立大学卒業。現在、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。専攻は地質学、生命史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

56
一見、全く無関係な地学と生物という別の角度から、地球の歴史を詳しく解説してくれる本です。従来は正しいと考えられていた「地球には酸素があるから生物が存在できる」という仮説は誤りで、かつての原始地球は、二酸化炭素だらけであり、その中で生きる生物が多く生息していた。そんななか、新しく植物が誕生し、光合成によって作り出された廃棄物である劇物の『酸素』が地球に充満したため、酸素に耐えきれる生物だけが生き残れる事ができ、現在に至っているという。宇宙の果てには、二酸化炭素が大好きな生命が多く存在するのではないか。2012/11/10

白拍子

12
私たちは、何故ここに生きているのだろうか。生物は、何故存在するのだろうか。宇宙が誕生し、地球が誕生し現在に至る迄の間、現在の地球環境が出来る迄の中で偶然生まれた生物、また生物自身が地球環境に大きな影響を与える存在であった事に驚かされた。生物の授業をしていると、目先の生物の観察や細胞の観察に捉わ、進化や分類、二重螺旋やメンデルの法則、細胞分裂や生殖・・・など細か事にのみ焦点がいきがちだが、地球を含めての大きな視野に立って生命を見つめる事も必要である事を知った。私たちひとりひとりの人間も地球の一部だと悟った。2018/01/27

赤い熊熊

10
地質学者が酒飲みながら話してたなら、こんなだろうなと思える6〜8章。これら3章はわかりやすく解説するつもりはなく、知ってる事を適当に書いたんだろうなと思ってしまう。地学の人が読むとコンパクトにまとめられた良い地球史なのかもしれないけれど。と、こき下ろしてからではありますが、その他の章は概ね丁寧に書かれていて、地球史を概観しながら大陸が動くメカニズムを理解し、地球史に支配される生命史についても、理解できる本でした。で、超大陸の成立後、大陸を分裂させる上昇流がどうして起こるのか、今は分かってるのだろうか。2015/10/21

Honey

7
高井研さんが研究テーマを見出したきっかけらしい著者のものということで。 1998年発行なので、最新の研究成果は未収録かもしれませんが、素晴らしい内容♪ 地球、生命、宇宙…すべて繋がっていることが、よく理解できました。 一般向け教養書として、分かりやすく書かれているとはいえ、やはり難解な部分も多々ありますが、最後の「生命と地球の共進化」の部分は、「今私たち人類は未来をどうしていくのか」今まさに、大勢の人に読んでもらいたい内容です。2021/03/06

Hiroshi

6
地球史は①冥王代(45.5~40)(億年前は略)、②太古代(~25)、③原生代(~5.41)、④顕生代(~現代)と区分。この間7つの大事件があった。①原始地球の誕生(45.5)、②プレートテクトニクスの開始、生命の誕生、大陸地殻の形成(40)、③強い磁場の誕生、酸素発生型光合成生物の浅海への進出(27)、④最初の超大陸の形成(19)、⑤海水のマントルへの注入開始、太平洋スーパープルームの誕生、硬骨格生物の出現、(7.5~5.5)、⑥古生代と中生代の境界での生物大量絶滅(2.5)、⑦人類の誕生(0.05)。2021/12/20

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