岩波新書<br> マックス・ヴェーバー入門

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マックス・ヴェーバー入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 246,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004305033
  • NDC分類 361.234
  • Cコード C0230

出版社内容情報

いまヴェーバーはどう読まれるべきなのか.ニーチェとの親縁性を明らかにし,近代社会に根本的批判の目をむけ,知の不確実性を見据えたヴェーバーの姿を浮き彫りにする.通説にラディカルな書き換えを迫る本格的入門書.

内容説明

いまヴェーバーはどう読まれるべきなのか。従来無視されてきたニーチェとの親縁性を明らかにし、ヴェーバー社会学の方法を解きほぐしながら、近代社会に根源的批判の目をむけ知の不確実性を見すえたヴェーバーの姿を浮き彫りにする。通説にラディカルな書き換えを迫る本格的入門書であり、同時にまたとない社会科学入門の書でもある。

目次

プロローグ―近代知の限界点に立って
第1章 神なき時代の社会科学
第2章 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』再訪―悲劇の精神
第3章 精神の病―死と再生のドラマ
第4章 古代史再発見―回帰する時間の社会学
終章 受苦者の連帯に向けて

著者等紹介

山之内靖[ヤマノウチヤスシ]
1933年東京に生まれる。1963年東京大学大学院博士課程修了。専攻は歴史社会学、現代社会理論。現在、フェリス女学院大学教授、東京外国語大学名誉教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

121
マックス・ヴェーバーについては日本では本当によく読まれていると感じます。こんなに出版物が出ているのはドイツ以上ではないかと思われます。山之内先生は大塚久雄先生の弟子であると思われますが、かなり批判的な論をされています。が、この本は比較的そのような論争が少いほうでくヴェーバーの全体像をうまく描いていると感じます。私はやはり「職業としての学問」「職業としての政治」「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」が好きで好きなのでまた読み返したくなりました。2016/01/10

ころこ

42
語り口や表現は平易だが、内容にはコンテクストが必要だと思われる。しかし、どの位の難易度なのかは分からない。少なくとも入門ではない。北方のプロテスタントと南のそれ以外(カトリック・政教)の対立に近代・資本主義批判を見出した明晰な理性の人と思われがちだが、そうではないというのが本書の趣旨だ。優れた知識人が少し変わった人で、本を書いて時空を超えて遠くの人には届くが、身内や実際に近しい人たちを困らせるというのは、洋の東西を問わず良くあることのようだ。そもそもプロテスタンティズムの禁欲さというのがファナティックに描2023/06/25

27
マックス・ウェーバーの著作を一切読まずに無謀にも読んでみました。通説では、ウェーバーは普遍的合理化をもたらした西洋の優位を宣揚した人物だとされているそうですが、本書はそれを誤解だと否定しています。むしろ文化や人間性を喪失させる可能性がある合理化に危機感を持ち、近代全体を懐疑していたようです。経済や科学を筆頭に世界の合理化は今後も益々進むでしょう。現代社会においてはそれは必要ですが、同時に「真の幸せとは何か?」と哲学する姿勢もまた必要であると感じます。 2015/01/21

白義

21
ヴェーバーは近代の賛美者ではなく、近代のパラドックスを鋭く批判した社会学者であり、ニーチェの批判的継承者であるとして古いヴェーバー観を批判した異色の入門書。純粋宗教的な倫理の、その純粋な非合理的熱情ゆえにニヒルで合理的な近代システムが生まれたという解説は何度見ても鮮やか。それに対応するように、ヴェーバーの古代史論の戦士的美徳をクローズアップするのも見事。近代主義者ではなく、近代の総合的批判者としてのヴェーバーが一貫して描かれている。入門にしてはかなり現代思想化されているけど、必読の一冊2012/06/11

chanvesa

14
十数年ぶりに再読。あれこれ読み直したくなり収拾がつかなくなる。『宗教社会学論選』もそのうち。『プロテスタンティズムの倫理と…』は中山元先生の翻訳が知らないうちに出ているようだからそちらで。ところで、この本の唯一気に入らないところは、最後に「受苦者の連帯」で締めていること。腑に落ちない。「運命をあえて引き受け、流れに抗する強靭な精神」って近代も進んだ現代ではもはやカリスマ的存在であり、カリスマの平準化に過ぎないのでは?精神なき専門人と心情なき享楽人以外の、さ迷う人々はどうしたらよいかまだわからない。2014/01/05

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