岩波新書<br> ジャーナリズムの思想

岩波新書
ジャーナリズムの思想

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  • サイズ 新書判/ページ数 194p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304944
  • NDC分類 070
  • Cコード C0236

出版社内容情報

ニュースの選択は正しいか.表現方法はどうするか.取材はどこまで許されるか.人権には配慮したか.権力からの独立は保たれているか….長年の現場体験を踏まえ,新聞・テレビはどのような思想で,何をどう伝えるべきかを深く考える.この国のジャーナリズムを私たちの社会の「共同作品」とするための問題提起の書.

内容説明

ニュースの選択は正しいか。表現方法はどうするか。取材はどこまで許されるか。人権には配慮したか。権力からの独立は保たれているか…。長年の現場体験を踏まえ、新聞・テレビはどのような思想で、何をどう伝えるべきかを深く考える。この国のジャーナリズムを私たちの社会の「共同作品」とするための問題提起の書。

目次

第1章 ジャーナリズムの倫理観
第2章 テレビの特性と思想
第3章 言論・報道の「日本的」自由
第4章 「不偏不党」と「政治的公平」
第5章 ジャーナリズムとナショナリズム
第6章 客観報道主義と署名記事
第7章 ジャーナリズムと人権思想

著者等紹介

原寿雄[ハラトシオ]
1925年、神奈川県に生まれる。1950年、東京大学法学部卒業。(社)共同通信社社会部記者、バンコク支局長、外信部長を経て、77年に編集局長、85年に専務理事・編集主幹。1986年から92年まで(株)共同通信社社長。2000年「放送と青少年に関する委員会」委員長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更紗蝦

11
1997年に発行された本ですが、18年経った現在でもこの本で指摘されている日本のジャーナリズムの問題点は、改善されていないどころかますます酷くなっています。ジャーナリズムが機能しない国は民主主義が機能しない国なのであり、それは人権思想の育っていない国であることを示しています。第七章「ジャーナリズムの人権思想」の中で、日本社会の差別性の例として原発問題と沖縄の米軍基地問題が挙げられており(p186)、著者が1997年の段階で指摘していることが今現在でも棚上げされいる現状は、日本人全員が直視すべきことです。2015/04/23

NICK

4
昨今、ジャーナリズムがダメだの偏向報道だのと言われているが、イマイチ実感できなかったので、とりあえずジャーナリズムとはなんぞやということで読んでみた。記者というのは単なる職業のひとつとしか思っていなかったが、その倫理観が一般的モラルよりも厳しくなければならない、という言葉で認識を改めた。社会の批判機能が商業主義的な倫理レベルでは確かに意味が無さそうだ。随分前の本なので、関心事には触れられていなかったが、ジャーナリズムかくあるべし、というのを知るにはちょうどいいと感じた2011/08/28

おもち

2
大学でマスメディア系の授業を履修し、ジャーナリズムの抱える問題に関心を持ったのがきっかけで読み始めた。世に出てからある程度月日が経っているけど、ジャーナリズムのあるべき姿を考えるにあたって読んでおくと良い一冊。2011/12/26

1
著者の性格上仕方ないことだが、全体的に左寄りの内容に感じた。治安維持は犯罪抑止は警察の仕事で、メディアは伝えて批判することが仕事、その線引は多くの人が認識しておくべきことだと思う。権力から圧力を受けつつもやっていけた番組の話があったが、それは視聴率あってのこととのことだが、近年の読まず嫌い・見ず嫌いのメディア離れはメディアを更に偏向させてしまうのではないかと思った。メディアの批判をするのはかまわないが、地に足つけた批判でなければ現状は悪化するばかりだ。2018/09/19

みかん上級大尉

1
全体的に政治的な偏りが散見されるが、ジャーナリズムを理解する上で第1章がとにかく重要2015/08/15

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