岩波新書<br> 現代「死語」ノート

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岩波新書
現代「死語」ノート

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  • サイズ 新書判/ページ数 214,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304845
  • NDC分類 814
  • Cコード C0295

出版社内容情報

〈太陽族〉〈黄色いダイヤ〉〈私は嘘は申しません〉〈あたり前田のクラッカー〉〈ナウ〉….時代の姿をもっともよく映し出すのは,誰もが口にし,やがて消えて行った流行語である.〈もはや戦後ではない〉とされた1956年から20年にわたるキーワードを紹介する,同時代観察エッセー.あなたはいくつ覚えて(知って)いますか.

内容説明

「太陽族」「黄色いダイヤ」「私は嘘は申しません」「あたり前田のクラッカー」「ナウ」…。時代の姿をもっともよく映し出すのは、誰もが口にし、やがて消えて行った流行語である。「もはや戦後ではない」とされた一九五六年から二十年にわたるキイワードを紹介する、同時代観察エッセー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

19
小林信彦が書き記すエッセイを読むと(あまりにも膨大なので、私はほんの少ししか読んでいないのだけど)、この著者の時代というか時流に対する真摯さに舌を巻く。それは、「低俗」と批判されることを恐れないでその時々においてなにがホットなのか見つめ、記録して残すことだと思うからだ。今でも続いている『本音を申せば』にしても、常々脱帽するしかと思っている。このノートも、もっと著者の個人的な体験談(小説を「しこしこ」書いていた苦労話など)を混ぜてくれてもよかったとも思うが、しかしなかなか真似できない「時代と寝る」姿勢がある2021/04/28

ちくわん

10
昭和31年から51年。今は「死語」でも、当時は「流行語」。流行り廃りは世の常。私にとっては半分は誕生前、最後は11歳の「多感な時期」であった。結構聞いたことがあるものが多い。にしても「エロ(※種保存を目的とした純生物的な諸活動)」に関するものが多い。昭和32年のカリプソ娘浜村美智子。画像を探したが「イカ」していた。「戦時中、商工大臣だった者が、今は総理大臣とは。。。」の続きは現在も進行中。「。。。その孫が(2回目の)総理大臣とは。。。」人類、なんだかんだ言ったって、「やっぱりエロなのね」。2018/03/30

azuno

6
1995年ごろ書かれた作品。なので既に「現代」ではないのだが、充分な読みごたえ。完全に死語になってしまっている物、「現代」でも使われている物それぞれ面白い。2024/03/24

いたち野郎

4
小林信彦が手元の資料や記憶からかきあげたのか、死語っぽいものをちょこちょこ書き出している、が、これは全体として昭和回顧録の構成でもあり、著者が若いころからテレビや広告の嘘くささに敏感であったことがわかる。こういう体験談に資料性がないという意見もいくつかあるが、とんでもない。むしろこうした皮膚感覚の言葉が貴重なのだと思う。死語とか流行語自体ある思想により恣意的に選ばれるのは避けられないのだから、これは書き手より選ぶ側の問題である。浅沼刺殺事件で、市川雷蔵が「時代劇の悪影響ではないか」と話したのは驚きだね。2019/04/22

やいとや

3
本書の終盤の昭和50年代前半は小学生から中学生の時期だが、不況とロッキード事件とピンクレディーを並べられるとどんな時代だったかよくわからない。本や映画で見た60年代・70年代のことの方が知識として整理されているのが奇妙な感じ。2019/12/20

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