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岩波新書
検証 日韓会談

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304791
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C0220

出版社内容情報

1965年の「日韓条約」にいたる過程で,「補償」はどのように扱われたのか.また,日本側の植民地支配についての認識は正されたのか.外交記録,未公開文書,当事者のメモ等あらゆる資料を駆使し,数次にわたる会談の実態を生々しく描いた,初めての本格的通史であり,戦後補償,日朝交渉など,今日の議論に確かなてがかりを与える.

内容説明

1965年の「日韓条約」にいたる過程で、「補償」はどのように扱われたのか。また、日本側の植民地支配についての認識は正されたのか。外交記録、未公開文書、当事者のメモ等あらゆる資料を駆使し、数次にわたる会談の実態を生々しく描いた、初めての本格的通史であり、戦後補償、日朝交渉など、今日の議論に確かなてがかりを与える。

目次

1 会談開始前の日韓関係(1945‐51年)
2 対韓請求権をめぐって―第一次会談(51‐52年)
3 漁業問題での決裂―第二次会談(53年)
4 久保田発言の波紋―第三次会談(53年)
5 中断期間の合意(53‐58年)
6 北朝鮮帰還問題―第四次会談(58‐60年)
7 経済協力方式の登場―第五次会談(60‐61年)
8 金・大平メモの取り交わし―第六次会談前半(61‐62年)
9 反対運動の高揚―第六次会談後半(63‐64年)
10 基本条約などの調印―第七次会談(64‐65年)
11 批准国会と反対運動(65年)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

16
日本による朝鮮植民地支配が終わってから75年近くが経った。しかし今もなお、かつて「徴用工」や「慰安婦」をはじめとする多くの犠牲者たちの補償を要求する声はやんでいない。歴史の清算を日本がほとんどしてこなかったからだ。言い換えるなら、植民地支配、特に戦争への動員に対する調査、謝罪、補償を不十分にしか行っていなかったということである。日韓両国は歴史精算の機会を活かせなかった。謝罪や補償をしないまま、日韓請求権協定において、「請求権に関する問題が完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認」してしまったのである2020/03/16

がんぞ

1
日本では会談記録を一般に「非公開」とし、平成になってから、東大でも閲覧できなくなった。一方、韓国では日韓条約の条文が公開されたのは、なんと21世紀になってから、である(この本は1996年)。俺は日本が譲歩し過ぎ韓国側が譲ったのは違法な李ラインを引っ込めたことだけと思う。韓国は土下座のような謝罪を求めていたが、ついに「見解の相違」に終わった。韓国の政権の弱さ、おそらくアメリカの指示でそれを庇う日本の親韓議員の軟弱さが目立つ。個人補償を韓国政府が出し渋ったのは日本のせいではないのに「していない」と言われるとは2013/07/29

☆☆☆☆☆☆☆

1
半世紀も前からずっと同じような議論を繰り返しているのだなぁと。著者は露骨に韓国側に肩入れしているけれども、それが逆に原則論の日本vs感情的な韓国という図式を強調することになって、結果的には韓国側を議論という面では不利に見せているような。2013/06/28

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