出版社内容情報
大ブームを巻き起こしているインターネット.しかし,その実力や私たちの社会に与える影響は,どれほど明らかにされているだろうか.草創期からネットワークを育ててきた人々の思想と行動に焦点をあてつつ,政策的課題との関連,活動の現状・インパクトなどを検証し,その可能性と日本が抱える問題点をあますところなく伝える.
内容説明
大ブームを巻き起こしているインターネット。しかし、その実力や私たちの社会に与える影響は、どれほど明らかにされているだろうか。草創期からネットワークを育ててきた人々の思想と行動に焦点をあてつつ、政策的課題との関連、活動の現状・インパクトなどを検証し、その可能性と日本が抱える問題点をあますところなく伝える。
目次
第1章 「つなぐこと」に魅せられた世代
第2章 インターネットとは何か
第3章 インターネットブームと政策課題
第4章 インターネットと情報化のゆくえ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
31
パソコンの黎明期から1996年(出版当時)に至るまでのネットの歴史を概観できた。阪神大震災のときには、第一報をすでにネットで知ったかたもいたらしい。社会や人間関係をよりよくするための技術、というコンセプトで作られてきたネット。これからもそうであってほしいと願うばかりだ。2014/12/07
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
ソ連の人工衛星の打ち上げ成功が、アメリカの科学技術の進展に役立ったのは、興味深い。 技術の飛躍のきっかけが、戦争でないのがうれしい。 ただし、冷戦というのは、隠れた戦争なのだろうか。 中国が有人人工衛星の打ち上げに成功しても、日本の科学技術予算が増えないのは不思議だ。 50年の歴史の上に、インタネットがあることがわかる。 これをどのように使うかは、それぞれの課題だという〆もそのとおりだと思った。岩波新書一覧 http://bit.ly/12LkZWe2009/11/14
Hiroki Nishizumi
2
ほんの二十数年前なのに、遠い昔に書かれたような内容。それでも文章の端々に当時の時代の先端を切り開く気概と高揚感が伝わる。フロンティアって良いね。2019/04/23
Masataka Shindo
2
インターネット黎明期の本。この時期のインターネットの価値は拡散可能性にあって、「情報に価値を編集・追加し送信しなおすこと」がはじめて可能になった時代だった。1996年の本ながら、この当時からSNSの登場を予見するような内容があるのが興味深い。インターネットが「情報」にではなく「コミュニケーション」に価値を見出す、という点。2013/06/03
mainasushikou
2
1996年の本。インターネットの開発普及史とその展望について。今読んでも全然古びていないのは開発普及史だからということもあるが、開発に携わった人々に焦点を当てて、技術決定論的な記述をしていないせいでもあるだろう。2010/09/30