出版社内容情報
一九一○年，日本は韓国を「併合」する．明治維新以来，朝鮮をみずからの権益圏にとりこむことを国策としてきた近代日本は，列強との利害調整をくりかえしつつ，日清・日露戦争をへて併合を強行した．朝鮮国家と民衆の抵抗を排除しつつおしすすめた植民地化の全過程はどのようなものであったか．戦後五十年を考えるためにも必読の書．
内容説明
江華島事件を口実に朝鮮の開国に成功した日本は、清国との角逐や欧米列強との利害調整をくり返しつつ、日清・日露戦争をへて、一九一〇年、韓国を「併合」する。それは同時に、朝鮮政府・人民の粘り強い抵抗を排除する過程であり、苛酷な弾圧の歴史でもあった。朝鮮植民地化の全過程を、最新の研究成果にもとづいて叙述する待望の通史。
目次
第１章 朝鮮の開国
第２章 「軍乱」とクーデター
第３章 日清戦争前夜
第４章 日露戦争下の韓国侵略
第５章 保護国化をめぐる葛藤
第６章 韓国併合への道
著者等紹介
海野福寿［ウンノフクジュ］
１９３１年東京に生まれる。１９６１年東京大学大学院（農業経済学）博士課程修了。専攻は日本近代史、近代日朝関係史。現在、明治大学文学部教授
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感想・レビュー
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林 一歩
16
ナショナリズムは好きではないけれど、緩やかに右傾化しつつある自分自身に溜息。2012/09/12
coolflat
15
江華島事件（1875年）～日朝修好条規（1876年、不平等条約）～壬午軍乱（1882年）～甲申政変（1884年）～天津条約（1885年）～日清戦争（1894年）～閔妃殺害（1895年）～大韓帝国成立（1897年）～日露戦争（1904年）～日韓議定書（1904年）～第一次日韓協約（1904年）～第二次日韓協約（1905年、韓国統監府設置、外交権を奪う）～ハーグ密使事件（1907年）～第三次日韓協約（韓国軍の解散、行政権を奪う）～伊藤博文暗殺（1909年）～韓国併合（1910年、朝鮮総督府設置、完全植民地化）2018/07/02
儚俣
8
悪意のある修飾語が日本にしか付けられておらず、ロシア、アメリカ、イギリス、清の朝鮮へ対して行われた同じような行為は粛々と列挙するのみ。まぁ呆れるような文章。まさしく典型的反日岩波史観である。今となっては併合は愚策としか言い様がないが、当時の世界的な背景としてはやるかやられるかの時代。日本がやらなければ今頃は中国かロシアの一部になっていただけ。結果的には日本の敗戦で独立したわけだし、ロシアなら四半世紀前、中国なら未だ独立も出来ていない。それにしても農業経済学者の著者が踏み込む分野ではないな。2015/12/25
ナハチガル
7
日本を告発するような表現が散見するのが気になるが、全体としては判りやすくまとめられていて、いろいろ勉強になった。よく知らなかったことがあまりにもたくさんあったけど、今とは世界情勢や価値観が異なるとはいえ学校で子ども達に教えるのはなかなか難しいだろうし、第三次韓流ブームといわれる今、よく知らないからこそくったくなく接することができているのかもしれないし、「ご近所なんだから仲良くしましょう」なんておいそれと言えるものでもないし、なんとも複雑な気分。他にも違う角度から書かれたものをいろいろ読んでみたい。B+。2019/07/25
newborn
5
おまえらの感想見ていたらため息でるわ。 因果関係を理解するための読書だろうに 善悪だの 国際問題だのの解釈を持ち出して 議論してるおまえらが 学術的な考え方のできる若者を減らす世の中にしてんだよ。 俺は韓国何回も行って差別されたり非衛生的な環境だと思ったり、失礼な奴ら多いなと感じて ぶっちゃけ韓国嫌いなんだけど 日本のこと持ち上げてるやつら見て思うわ 日本が正しけりゃおまえら偉いんか？ 正しいんか？ そういう自己正当化の材料探しのために本読んでるんか？ あほかと思うわw2019/01/25
