岩波新書
アメリカ黄昏の帝国

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004303633
  • NDC分類 302.53
  • Cコード C0231

出版社内容情報

レーガン,ブッシュが標榜した「強いアメリカ」は,後退した経済と疲弊した社会を遺した.この難局に変革の旗手として選ばれたクリントン政権の前途も,九四年の中間選挙を経て,混迷を深めている.ポスト冷戦時代に苦悩する大国の肖像を,レーガノミクスの検証を通して歴史的に描き出し,「帝国」とは異なる新しいアメリカへの可能性を探る.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

84
約20年前に書かれたものでそれ以前のアメリカの状況を分析しています。最初にクリントンの幼年時代からの友人で法律顧問の自死から書き起こして、ワシントンの政治というものがある意味スポーツ的なものであるといっています。レーガノミクスや巨額に上る財政赤字などの問題、さらにはクリントンの政治における実験的な試みなども書かれていて今の日本の状況を見ると反面教師的な感じを受けます。いま読み直して結構面白いと感じました。2015/10/16

skunk_c

65
渡辺靖氏の著作に出ていたので本棚から引っ張り出した。もう30年近く前の本で、クリントン1期目途中のアメリカの状況をレポートしている。レーガンからブッシュ父と続いた共和党政権から民主党が大統領を奪還したが、共和党ネオリベ政策から脱却しきれず、社会福祉や軍事でどんどん後退していく姿が描かれている。それでも税制などは大分改革したようだが、アメリカの当時の困難が目に浮かぶ。そしてこれがこの本が出たあとの日本の姿と重複して見えるのだ。つまり日本はアメリカの失敗から学ばず、軍事はともかく後追いをしてきたと言うことか。2023/03/23

Takao

6
1994年12月20日発行(初版)。「アメリカの黄昏」というタイトルに惹かれての購入と思うが、長らく本棚の片隅に置かれていた。1992年に成立した民主党クリントン政権の頃の出版。読み進めていて、今の日本と同じだ、と感じる部分があった。1980年代のレーガン政権からブッシュ父政権に続く共和党時代、新自由主義が席巻し、貧困と格差が拡大。クリントン政権の登場は、ちょうど2009年の鳩山政権と重なって見える。changeを訴えながら、しかし公約自体がchangeしてしまう。改めてこの時代の歴史を勉強してみたい。2018/02/25

kaizen@名古屋de朝活読書会

2
漢字表現の黄昏が「たそがれ」と読めませんでした。 内容は,政治に偏りすぎていて、経済の仕組みの説明が不十分のような気がする。 遠くからみていると、わかりにくい仕組み。 もう少し、経済の仕組みと政治の仕組みの連携の説明があると分かりやすい。2012/02/05

yo27529

2
今の時点から読むとそれなりにフムフム。アベノミクスの行き着くところではないといいのだけれど。これは千げwつ出版された「アジアの力」を読む前に書棚から引っ張り出してきたもの。それでなければ今読まないと思うが今の時代分析には有効な書物かも。2013/07/04

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