岩波新書<br> 折々のうた〈第9〉

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岩波新書
折々のうた〈第9〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 187,/高さ 18X12cm
  • 商品コード 9784004301844
  • NDC分類 911.04
  • Cコード C0292

出版社内容情報

「口頭試問してゐる吾の拠りどころ崩るるごとき瞬間があり」(半田良平),「黒猫の子のぞろぞろと月夜かな」(飯田龍太),「手の届くかぎりの障子破り終へてみどり児が新年の風に臨めり」(大江昭太郎)…….すでに三千回を越す「朝日新聞」連載コラムに加筆して編まれる好評シリーズ.本巻は一九九〇年五月から九一年四月まで一年分を収録.

内容説明

すでに三千回を越す「朝日新聞」連載コラムに加筆して編まれる好評シリーズ。この巻は1990年5月から91年4月まで1年分を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

25
#大伴坂上郎女 #和歌 愛(うるは)しと我(あ)が思ふ心早川の塞きに塞くともなほや崩(く)えなむ #萬葉集 巻四 #返歌 憎らしと君が思いを多摩川の気まぐれやぶれかぶれごめんね2016/09/19

南包

3
ほぼ毎日、湯船につかりながら読み続けて第九まで行った。 そのあとがき【機械は便利になればなるほど人をますますこき使うものだと・・・云々】1991年7月とある。これは、FAXについてのことだが、今のITはますますにますます拍車をかけて人をこき使う。2014/05/31

misui

2
「春寒や買うてすぐさすふだん櫛」(高橋淡路女)、「沈みはつる入日のきはにあらはれぬ霞める山のなほ奥の峰」(藤原為兼)、「みどり児の重さをかひなは記憶せり赤枇杷一枝宙に撓めり」(稲葉京子)、「底深く谿の屍沈ませて湛へし水も水のしかばね」(尾山篤二郎)、「晩夏光おとろへし夕 酢は立てり一本の壜の中にて」(葛原妙子)、「にせものときまりし壺の夜長かな」(木下夕爾)、「むさゝびの小鳥食み居る枯野哉」(与謝蕪村)2018/06/08

Masa

0
「さればよとみるみる人の落ちぞ入るおほくの穴のよにはありける」「木曽人は海のいかりをしづめかねて死出の山にも入りにけるかな」西行。「戦場へ手ゆき足ゆき胴ゆけり」渡辺白泉。「「こころ」が「まなこ」に/言ふことにゃ/眼(まなこ)見る役、わしゃ悩む役」 心が始めた色恋を/わたしゃ涙で後始末」アフガニスタン民謡。あとがきで著者がファクシミリの有用性と逆効果について述べられている。30年近く経ってスマホやAI、ますます世は「おほくの穴ありけり」となりけり。2019/11/25

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