出版社内容情報
私たち日本人はヨーロッパを正しく知っているだろうか.ヨーロッパが育み,実らせたものの本質とは何だろうか.アルプスの北と南で,樅の森の東と西で,立ち現れる様々な表情の奥に息づくギリシャ・ローマ文化とキリスト教.在欧約三十年に及ぶ著者の豊富な経験と出会いを通して,ヨーロッパの多様性,風土,その心を語る.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
80
岩波新書愛好会】ヨーロッパで活躍する著者が、各国の特徴を記述するだけでなく、難民に視点を合わせていく過程を描写。著者の活動の広さと深さを知ることができる。2014/09/08
壱萬参仟縁
34
日本人はフロウの文化(流動変容しつづける文化)の旗手。世界一のせっかち(27頁)。イタリア語での救いは病なき健康状態・あるべき状態と語源を一にする。内面において病む人間のリアリティ。健やかになり得るのになろうとしない人間(103頁)。中世とはスイスをみると想像・創造力ゆたかな生き生きとした時代だった。横の(傍点)関係。分権(傍点)の関係(138頁)。キリスト教の本質は、キリストによって可能とされた人類すべてがダイナミッ クな神の子となり、新しき、罪なき、かげりなき創造に入る超地上的超時間的(225頁)。 2015/07/25
さきん
22
いまやEUに一括りになって、書かれた当時ほどのお国柄が感じにくくなっている。経済的には良いかもしれないが(それでもドイツ帝国みたいになる)、文化の多様性、人柄の多様性を失うことは、さらなる西洋の没落に拍車をかけることになるのではないかと感じた。著者はずいぶんカトリックに昏倒しているようだ。祖父は犬養毅。2020/07/04
mashi
0
文体がユニーク2017/09/16
カルロス
0
ヨーロッパの多様性はいかにしてできたのか。 歴史、地形、気候などの領域から切り込んでいきます。 2017/06/13
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