岩波新書<br> 中国とソ連

岩波新書
中国とソ連

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  • サイズ 新書判/ページ数 219,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004300694
  • NDC分類 319.220
  • Cコード C0231

出版社内容情報

一九八九年五月,ゴルバチョフ書記長が北京に飛び〓小平主席と会談し,歴史的な中ソ和解が成立した.本書は中華人民共和国成立以来,同盟から対決,そして正常化へと進んできた中ソ関係を振り返り,両国の和解が国際関係に与える影響を展望する.また,両国が当面している改革の現状を比較考察し,社会主義再生の可能性を探る.

内容説明

1989年5月、ゴルバチョフ書記長が北京に飛び〓小平主席と会談し、歴史的な中ソ和解が実現する。本書は中華人民共和国成立以来、同盟から対決、そして正常化へと進んできた中ソ関係を振り返り、両者の和解が国際関係に与える影響を展望する。また、両国が当面している改革の現状を比較考察し、社会主義再生の可能性を探る。

目次

近代の2つの国(帝国時代のロシアと中国;ロシア革命とその後)
友好と同盟の時代(中ソ友好同盟条約の締結;中国に生まれる不満;「ソ連に学べ」とソ連の援助;スターリンからフルシチョフ)
対立と対決の20年(対立のきっかけ;イデオロギー対立とその意味;対決する2つの国―国境と主権をめぐって;歴史のなかの中ソ対立)
和解への道のり―パートナー(対決から新しい関係へ;変わるソ連のアジア政策―ウラジオストク演説;「3大障害」へのとりくみ;首脳会談に向けて;新しい中ソ関係とそのインパクト)
改革とペレストロイカ―社会主義はよみがえるか(社会主義国の改革の3つの波;中国の改革―豊かさへのテイクオフ;ソ連のペレストロイカ;改革とペレストロイカ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

88
岩波新書愛好会】年表と参考文献のあるしっかしした書籍。より近く、上海に滞在したため中国の情報が詳しいかもしれないが、気になる偏りはない。日本が中国とロシアとうまく付き合う糸口を知るきっかけになるかもしれない。2014/09/08

金吾

22
中共とソ連の関係を主体として論じています。しかし個人的には清とロシアの関係の方が面白かったです。2022/12/13

おらひらお

5
1989年初版。ソ連がすでに歴史学の対象になりそうな感じですが、本書は崩壊前の中国とソ連の対立と和解の変遷を概観したものです。ただ、個人的には読むのが遅かった印象です。もっと前に読んでおくべき一冊でした。2020/04/30

nobody

4
78年、中国は毛沢東批判をして、経済を自由化路線に急転換した。ここで全てが変わるのだが、内実がはっきりしない。結局ウヤムヤなことは、皆筆を揃えてウヤムヤに書く。大躍進で4500万人がどう死んだか、文化大革命で2000万人がどう死んだか。林彪事件にまつわる暗闘。中国政治・中ソ関係の第一次資料が全くなく当事者の回顧録に頼るしかないという制約条件はあるが。毛利は78年かと思えば81年に(中ソ対立の開始年もコロコロ変わる。况んや終了時をや)毛沢東批判がなされたとあっさり書くが、長谷川慶太郎は「きちんとした形で完了2024/01/27

ゆきんこ

0
参考文献が嬉しい2020/09/18

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