出版社内容情報
一九八六年四月二六日,ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で大惨事が発生! その六日後,米国の医師R.P.ゲイルはモスクワへ飛んだ.骨髄移植の世界的権威である彼は,ソ連の医師たちとともに,放射能をあびた人々の治療に当たる.その貴重な体験に,ソ連市民とのふれあい,ゴルバチョフとの会見をまじえ,「核」の恐怖を警告する.
内容説明
原子力発電所の事故以来、ゲイルはたびたびソ連を訪れる。謎の人物ハマーとともに行われた米政府首脳との会見。無人の町、チェルノブイリへの旅。心通わせた患者たちの相次ぐ死。彼を襲う、医師としての無力感。そして著者は、「核」時代を生きる私たちにできることを問いかけ、「みんな、チェルノブイリのそばに住んでいる」のだ、と結ぶ。
目次
第3部 続くモスクワへの旅(シュルツ国務長官との会見;チェルノブイリへ;医者として何ができたのか;再びチェルノブイリへ;チェルノブイリから学んだこと)
第4部 最後の警告(原子力発電への提言;核の時代に生きる)