岩波新書<br> チェルノブイリ―アメリカ人医師の体験〈上〉

岩波新書
チェルノブイリ―アメリカ人医師の体験〈上〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 17X11cm
  • 商品コード 9784004300502
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0298

出版社内容情報

一九八六年四月二六日,ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で大惨事が発生! その六日後,米国の医師R.P.ゲイルはモスクワへ飛んだ.骨髄移植の世界的権威である彼は,ソ連の医師たちとともに,放射能をあびた人々の治療に当たる.その貴重な体験に,ソ連市民とのふれあい,ゴルバチョフとの会見をまじえ,「核」の恐怖を警告する.

内容説明

1986年4月26日、ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で大惨事が発生!その6日後、米国の医師R.P.ゲイルはモスクワへ飛んだ。骨髄移植の世界的権威である彼は、ソ連の医師たちとともに、放射能をあびた人々の治療に当たる。その貴重な体験に、ソ連市民とのふれあい、ゴルバチョフとの会見をまじえ、「核」の恐怖を警告する。

目次

第1部 背景(チェルノブイリの犠牲者たち;原子力発電とはなにか;チェルノブイリ原発事故)
第2部 チェルノブイリの回想(モスクワへの旅立ち;モスクワ第六病院;治療の日々;患者の死;ゴルバチョフ書記長との会見)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリータ

12
◆原著“Final Warning: The Legacy of Chernobyl”は1988年4月刊、同年12月邦訳刊(本書)。著者R.P.ゲイル(1945-)はUCLA所属、白血病・骨髄移植が専門のアメリカ人医師。86年4月のチェルノブイリ原発事故発生後、ロシア系アメリカ人富豪を経由して冷戦下のソ連への援助・渡航を申し出、ソ連に6度渡航。モスクワの病院で同僚・現地医師との協働で治療にあたるほか、キエフ・チェルノブイリ視察、さらに米側のシンボル的存在として記者会見・ゴルバチョフ書記長との会談にも臨む。2022/03/07

カネコ

2
2009/06/12

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

1
☆×4.5…その惨状についてはあまり多くは出ていませんが、文章だけでもいかにそのやけどがひどいものだったかは想像がつくことでしょう。写真でも出てきますが、目を覆いたくなるような光景です。この本の著者は実は最後にある有名な人と対談していたりします。その人の意外な面も垣間見れたので貴重な本でした。今読んでも遜色のない本です。2011/07/08

NORI

1
最初は、チェルノブイリについて知りたいと思ったが、読んでいるうちに、ドキュメンタリーとしての面白さに引かれていった。そして、国を超えて支援することの難しさや面子を保つことがいかに重要かが良くわかる。放射能について知りたいなら、他の本がいいだろう。チェルノブイリの事実から知り得る放射能に関する知識は少ないが、原発事故に対する知識は豊富になるかもしれない。そして、現在の福島第一原発の状況を見ると、チェルノブイリを軽く越えているんじゃないかと不安になる。 2011/05/30

taming_sfc

1
R・P・ゲイル、T・ハウザーによる1988年の著作。上下巻の上巻。本書は、チェルノブイリ原子力発電所事故の直後に、医学的支援目的で骨髄移植の専門家であったゲイル博士が現地で体験したことをもとに、原子力という技術を扱う難しさ、技術と人間との関係は如何にあるべきか、当時のソ連の状況、ソ連における医学関係者の水準やメンタリティ、などについての大変興味深いドキュメントである。これを読むと、まず現在の福島第一原発の状況は非常に予断をゆるさぬ状況であることが理解できると思う。2011/03/15

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