出版社内容情報
十五世名人大山康晴は昭和十年に十二歳で木見金次郎八段に入門した.以来五十年余,名人をはじめとするタイトル獲得数・優勝回数は百二十を越え,現在もなお現役で活躍している.本書は昭和将棋の歴史を自己の歩みとともに描いたものである.木村,升田,中原ら多くの名棋士との激闘の跡を振り返り,将棋界の将来について抱負を述べる.
内容説明
15世名人大山康晴は昭和10年に12歳で木見金次郎8段に入門した。以来50年余、名人をはじめとするタイトル獲得数・優勝回数は120を越え、現在もなお現役で活躍している。本書は昭和将棋の歴史を自己の歩みとともに描いたものである。木村、升田、中原ら多くの名棋士との激闘の跡を振り返り、将棋界の将来について抱負を述べる。
目次
1 戦前の将棋界(入門のころ;名人戦の開始;ゆれる将棋界;木村名人の時代;戦時下の将棋界)
2 名人への道(終戦直後の苦労;高野山の決戦;名人位へ初挑戦;名人位に就く;永世名人になる)
3 五冠王時代(升田さんとの対決;新棋戦の出現;五冠達成)
4 新世代との対決(中原名人の誕生;将棋連盟の会長として)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
4
『棋風堂堂』の元ネタではないかと思ったが、当たっているようでもありそうでもなかった。まあたしかに昭和、特に戦後の将棋史を語ろうとすれば大山康晴を抜きにしては語れない、どころか彼を中心にして動いていた側面が強い。『棋風堂堂』よりは彼の負けず嫌いの部分は少なめだが、「打倒木村名人」を胸に勝ち続けていた時代とタイトルの独占欲、それを継続していくための執念は隠しきれない。大山が今の藤井壮太を見たらどう評価したか興味深い。2024/02/16
コホーー
0
タイトルどおり大山十五世名人視点による昭和の将棋史です。あわせて将棋連盟の歴史も勉強できます。名人へのこだわり、木村十四世名人や兄弟子である升田幸三氏への思いなどについて赤裸々に語っているほか、黎明期の将棋界にも詳細に触れており、将棋ファン必読の一冊だと思います。2017/05/01
丰
0
Y-202008/01/22
てらさか
0
升田派ですが、こちら側も読んでみようと思い読書。薄いせいで、もうちょっと読みたかった。2019/01/18