出版社内容情報
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」.この文には主語がない.「雨に降られた」という場合,自動詞なのに受身が用いられる.さらに,助詞「は」と「が」の微妙な使いわけ…….こうした日本語の興味深い特徴を従来の文法にとらわれずに分析し,そのしくみを明らかにする.『英語の構造』の著者による斬新な問題提起.
内容説明
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」。この文には主語がない。「雨に降られた」という場合、自動詞なのに受身が用いられる。さらに、助詞「は」と「が」の微妙な使いわけ…。こうした日本語の興味深い特徴を従来の文法にとらわれずに分析し、そのしくみを明らかにする。好評の『英語の構造』(上・下)の著者による斬新な問題提起。
目次
1 日本語と日本文化
2 和歌の日本語
3 日本文の特質
4 日本文の特質―続
5 助詞「が」について
6 「が」の用法の歴史的推移
7 連体形の終止形吸収
8 動詞の活用形について
9 活用形とかな遣い
10 日本語表現の名詞的性格
11 日本語の文構造
12 名詞・動詞の拡充 ほか